2025年10月11日土曜日

天然マイタケが転がり込んできた。(2025.10.11)

 9月の渓流フィールドガイドでの出来事だった。そろそろ退渓の時間という時に、ゲストに説明をしてササ藪を分けながら進んでいた。アップダウンが2回あるルートでアップした時に「よいしょ」と登り切って1歩分け入ったら、そこにはマイタケが輝いていた。天然のマイタケが自生している姿は初めてで、張りと艶がある若々しいマイタケだった。ザクッと抱え込んで持ち上げると軽く3~4kgはあり、舞はせずとも声は大きく高くなった。ゲストも当然初めてだった。今夜お泊りなら宿への手土産に持たせようと聞いてみたら、今時の車中泊との事で、自分が無事に持ち帰る事になった。
 天然マイタケの宴は、約1週間ほど続いた。持ち帰ったその日の夕食にはさっそく天ぷらにして、次の日はマイタケご飯とホイル焼き2種。栽培ものとは明らかに違う張りの強さは、新鮮なうちに頂いたのでなおさらピンピンしていた。マイタケご飯もマイタケがしなしなせず立っている。ホイル焼きもしなしなの欠片もなく歯ごたえが想像以上。若いマイタケだったので虫がほとんどは入っていない。採れた時期が走りだったので売ったら1万円は超えるだろうと思いながらも、猛スピードで平らげてしまった。美味しいものは美味しいうちに、当たり前だ。
 夫婦で共通した感想は、張りが強い、歯ごたえがある、軸の部分も美味しい、という事。あと、店先の天然マイタケを買って帰る人の気持ちが分かった、という事も。キノコ採りでは大物だが、初級中級のキノコ採りガイドではおそらく出遭う事はないだろう。でも、川から退渓するような場所にも出ているとなると、9月の釣りには楽しみが増えた。尺上イワナよりも喜びのランクは数段上になるからね。しかも家族みんなで笑顔にもなれる。こんなハッピーな事はない。タダだし。
 余談だが、マイタケをずっと食べていると、おトイレもマイタケ臭になる。山の恵みの芳香剤は、コゴミの大量消費以来だ。もちろん繊維質もたっぷり摂取できる。中高年には最高じゃないか。










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2025年10月10日金曜日

ドライガイド2025-27、いたずらな川の魔力。(2025.10.10)

  釣り場を知りたいとの事で、再び人気の大渓流へ。流れの読み違いではないが、イワナは姿を現さない。良いポイントでも、ことごとく沈黙が続き、疑問には思ってもきっちり丁寧にトレースしてしまう。またもや川の魔力が襲いかかる。この日は31℃の予報が出ていても、実際に30℃に届かないくらい。でも、陽当たりに出るとやはり暑い。そして湿度もある。スタート時点では予想もしなかった展開だが、フライフィッシングでは良くある事だろう。先行者はいないと思っていたらいたとかに似ている状況。最初のポイントで小さめだったがフッキングせず、加えて違うレーンで針掛かりしたがバレてしまった。良い予感を感じたのもつかの間で、”1尾が早いと後が続かない”というやつか。いや、釣れてはいないから、ちょっと違うか。なんて、考えながらも時間が過ぎていく。
 雷雨ではなかったが、途中で30分ほどのバチャバチャ雨にあたった。ちょうどお昼に差し掛かる時だったので、木々の下で雨宿りしながらのランチタイムになった。雨の中でお昼ご飯は初めてだった。あまりに止む気配がないので、どうしようかと思い始めた頃に普通の雨になってきて、そのまま雨の成り行きを見ながら釣り続行。もちろん、雨の良い影響を期待してだが、期待を裏切って川水が濁ってしまった。巡りが悪いが、急なバチャバチャ雨では上流や沢筋は濁ってもおかしくはない。その後は次第に雨は止みそうで、これはラッキー。まだ濁りは取れないが、笹濁りになってきた。川は貸切りだし、悪い巡りが少しは持ち直したか。雨のおかげで気温が少し下がったので、期待だけは膨らむ。
 川の魔力にやや押され気味で、ゲストは体力と集中力が奪われる。雨のインターバルがあっても、一度疲れを感じてしまうとすぐに疲れが出てしまう。午後3時を回ったか、少し虫っ気が出てきた。空気がふんわりと暖かくなって、天気の回復は近いようだ。「あれ~、釣れないのかなあ、状況良くないもんなあ」と昼過ぎからずっと話しているが、イワナがいない事はない。軽い休みを取りながら、浅瀬にも毛鉤をトレースする。「う~ん?」と思いながら、毛鉤を打ち込む。すると、ピックアップのタイミングぎりぎりで、教科書通りの「バシャッ」と食ってきた。流れの肩だ。ググっと良い引きをしたイワナは一度上流へ向かって走り、流れに押されたところで取り込む。良型イワナの手応えにすでに笑顔がこぼれて、安心したところでバレた。バレちゃった。力が抜けたかのように、肩がおちた。二人して、笑いが起こった。今日一の笑いだった。
 「よ~し、来シーズンは、夏じゃなくて夏の前に来よう。今から楽しみですよ」、最後の笑いで救われたようだった。そう言ってもらえると、こちらも救われる。厳しいガイドはたまにあるが、それがいつだかは分からない。いたずらに、遊ばれているようでも、終わってみると楽しいのが、フライの世界なのか。










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2025年10月8日水曜日

ドライガイド2025-26、ドキドキの夏イワナ。(2025.10.8)

 夏には風物詩が多くあり、川に行くとトリカブトの花はとても象徴的だ。薄い紫色の花と濃い紫色の花があるが、ここでは濃い紫色の花に出会った。川沿いでは紫色はひと際自己主張しているように見えて、艶っぽくもあり、こちらを見ているよう。あまり鳥の頭には見えないが、花が3連で付いているからだろうか。気が付くと、夏の終わり頃にトリカブトの花を見る。毎年の事なのに、花を見つけると嬉しくもある。
 ゲストは3回目のガイド依頼になった。こんな自分のガイドを受け入れてくれるとは、ありがたく思う。毎回違う川に行っているが、激戦区の南会津なのに数も釣れている。違う季節に、違う渓相、違う渓魚、確かにガイドを頼むと効率の良い釣りが出来る。3回ともお天気も悪くなく、風も穏やかで、釣り日和。巡り合わせというものも、きっとあるのだろう。夏の釣り上がりに選んだ釣り場は、檜枝岐村の山岳渓流区間。真夏ゆえに数の釣果は望めないが、大型のイワナが浮いている場面に遭遇できる可能性が高い。記憶にあるだけでも今シーズンは5ヵ所は確認できている。先行者がいないので、さあ、スローペースで行きましょう。釣り急ぐと良い事ないですよ。
 集合は暑さを避けるため7:30だったので、イワナ釣りには早すぎるのだろう。ゆうくりと忘れ物しないように準備して、少し歩いてから入渓。変わらず美しい渓相だが、ゲストにとっては初めて釣りをする場所なので、ワクワクが止まらない様子にとれる。20分ほど釣り上がって、イワナが良い反応をしたがフッキングせず。見えるイワナは多くはなく、良型はことごとくスプーク。あっと言う間に時間は過ぎて、お昼ご飯でリラックス。小さいイワナの反応もあったが、毛鉤のくわえ方が浅いようだ。それは夏ですね。口の端でちょんと噛むような印象。そしてピュンと逃げ込んでしまう。浅場に定位しているイワナはやる気はあるが、ストーキングとキャスティングが難しい。これも夏、致し方ない。やる気イワナを見つけて、数打つしかない。ゲストは終始夢中のようで、渓相が気に入ったそうだ。
 ビッグチャンスが来た。良型3尾のイワナが大岩に囲まれたプールで定位している。そのうちの1尾は表層まで上がってきては捕食を繰り返すという、なんとも夢のようなシチュエーションだろうか。小さい虫がハッチしている。スプークだけはさせないように、立ち位置を遡行してきた対岸側に移動。流れの落差でブラインドになれる事が分かり、ここは大胆に距離を縮める。キャスティング時のモーションも最小限にできるので、これがベストポジションだった。あとはイワナが浮いてくるタイミングに合わせて、プレゼンテーションを決めるだけ。いやいや、それが厳しいのよ。やりとりは15分を超えて、何度目のインターバルだっただろうか。イワナをビビらせないように、休ませ休ませチャンスを待つ。立ち位置の良さできっちりと毛鉤を投げられるが、イワナだってすべてに反応するわけではないし、主導権は完全にイワナにある。休ませ休ませが効果あって、きれいにフッキングまで持って行けたのは20分を過ぎてからだった。見ていてもハッとする瞬間だった。緊張感のある時間はやっと解放され、充実の1日となった。








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2025年10月7日火曜日

2025年のキノコ採りガイド、承り中です。(2025.10.7)

 「初歩のキノコ採り」と題して、2024年10月からキノコ採りガイドを行っています。ただキノコを採らせてめでたしめでたしというキノコ採りガイドは良くあります。またキノコを採って来させて食べれるもの食べられないもの選抜してあげるというガイドも良くあります。これでは参加者はあまり知識につながりません。「初歩」で分かるように、初心者・初級者向けの、これからキノコ採りを楽しもうという方に向けた教書的なガイドツアーです。その時の旬のターゲットのキノコを設定し、その生態、発生状況をきちんと把握する事から始め、一緒に歩きながら収穫し、その都度質問にも答えていきます。こわい、難しい、分からない、という段階から、分かるキノコを一種類づつ追加し知識にして、同時に出ている毒キノコも習います。そうすると、次々に知識が増えて、確実に「これは間違いない」となり、不安であればすぐに質問し、同定が確かなものになっていきます。もう、ニコニコですね。
 2025年からは3時間コースとお昼ご飯持参の5時間コースの2プランをご用意しています。集合は8:00~8:30頃、集合場所は道の駅・スキー場・公園などにしています。
3時間なら1~2ヵ所、5時間なら2~3ヵ所、それぞれ散策して、知識と経験を身に着けて下さい。ゆくゆくはご自身で確実な同定から安心して食べるまで、山里の季節の恵みを楽しんでもらいたいと思っています。目に見えるキノコすべてに手を出すのではなく、①メインターゲット、②サブターゲット、③その時の毒キノコ、この3点に絞り、分かるキノコだけを選別して、分からないキノコは後で同定しましょう。
 近年のクマ被害は、拡大している傾向にあります。地方の人口過疎化が要因でもありますが、1番の要因はクマにとって人里に美味しい食べ物があり、少し危険でも食べ物を得る事が出来るからです。トウモロコシ・クルミ・クリ・ジャガイモ・カキなどの果物や穀物が目的であって、決して食肉の類を狙って食べに来ているわけではありません。そこにたまたまニワトリがいたりすると、騒がしいし目立つので手を伸ばしただけの事です。偶然の成り行きで肉の味を知ってしまう事になります。キノコ採りでは逆にクマのテリトリーに入る場合もありますが、鈴・笛・スプレー等のクマ対策をしっかりして、特に地面ばかりを見ずに広く周囲を見渡す、複数人で行動し仲間との距離を近く保つなど、基本的な事を守るように心掛けましょう。キノコ採りの時間帯も8:00~14:00までとして、必ず日中の明るさがあるうちに車に戻りましょう。特に15:30からは急に陽がかげる場合があり、日陰ならなおさら危険が増すので注意が必要です
 20250年のキノコ採りガイドは全日対応で午前中から催行しています。参加費等は「ドライガイドかわゆき」のHPにて、ご確認下さい。

 9/27土曜にキノコの様子を見に行ったら、きれいなホウキタケが採れました。この日のうちに処理して、夕食に天ぷらで頂きました。10/1水曜の道の駅田島でもキノコが並んでいます。見た目には元気がないホウキタケが、盛り合わせで1200円なり。サクラシメジも出ています。マイタケはありますが、会津人大好物のシシタケ(コウタケ)はまだのようです。


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2025年10月5日日曜日

ドライガイド2025-25、万事が上々。(2025.10.5)

  フライフィッシングをある程度続けていると、行ってみたくなる渓流がある。少し日本離れした風景感があり、昔から渓流釣りで有名で、メディアにも時折取り上げられていた渓流。メディアとはフライフィッシング専門誌だけではなく、源流釣りの本、ムック本、釣り場ガイド本などで、定期的に取り上げられるので脳裏に焼き付くのだろう。広告業界では「スリーヒットセオリー」と呼ばれる定義があり、メディアミックスで3回の視聴や閲覧で記憶に残っていくというもの、まさにそれだ。自分もこの渓流には20歳代の最後に初めて行ってみた。早朝でも林道入り口にはゲートがあり、入山料と遊漁券を集落一丸で管理をしていた。渓流釣りの聖地のような場所だった。それから30年が経ち、豪雨災害を何度か乗り越えて、今や訪れる釣り人は多くはない。自然は幾らか形を変えていても、圧倒される男性的な渓相は健在。イワナがいるかどうかではなく、川は雪解け水を集めながら流れている。今後のためにも行ける時に行っておきましょう。
 実はすでに何度かガイドでも来ている。今回は夏の終わりに近いはずなのに、まだまだ暑い。この川の傾向は掴んでいるので、この日の狙いはしっかりしている。任せてもらえるゲストなので、安心して引っ張って行ける。9:30過ぎのややスロースタートでも、イワナのご機嫌を伺いながら叩いて釣り上がる。ムダ打ちはせず、ペース配分は出来ている。最初はきれいにバラシ、ちょっと悔しいけれども手応えはある。イワナは確実にいる。放流は行われていないので、自然のままの渓流、ありのままの渓流に戻っただけ。そう考えたら、楽しくもあり、ワクワクもする。7寸サイズは静かにリリース。とっても紳士です。キクラゲが出ていて、どうやら山の中では雨は降っているようだ。
 ここから本命という区間に入って、9寸イワナが来てくれた。ポイントを丁寧に探っていって、岩場の隅っこに入れた時に1秒2秒3秒、そしてフライを吸い込んでググッと潜った。エサが極端に少ない今年の夏に、小さな巻き返しで捕食していたファイター。良いイワナに報われた瞬間だった。ここでランチタイム、民宿山楽のお弁当をご馳走になった。本命区間は適度に瀬が連続する。木々が覆いかぶさり水温が安定し、同時に陸生のエサは期待できそうだ。瀬で酸素量も十分な上に、小さな沢も何本か合流してくる。夏のドライの釣りの核心部に間違いないだろう。
 1尾2尾とイワナが釣れて、サイズは7寸前後止まり。この暑い日々には十分に満足できそうな釣りになっているが、記念になるようなイワナにも遭いたいところ。そろそろ終点が近いはずだがと思っていたタイミングで、浅い小さなプールで巻き返しのポイントが出てきた。99%イワナはいるはずという、「ここはね」とうなずけるポイント。バブルが吹き溜まりのようになっていて、こちらからは魚影はまるっきり見えないが、期待は裏切らないだろう。しかし、毛鉤を落としても、回しても、反応が返ってこない。メインの流れとの接点近くにイワナは付きがちだが、どうしたんだろうか。あれ~?、と少し諦めモードになってきた。「細く緩い流れが別の方向からさらさらと流れ込んでいるので、そっちに頭を向けているかも知れませんので、流してみて下さい」と伝えると、1投目で毛鉤を吸い込んだ。水深は浅いので、吸い込んだ時点で良型と分かったイワナは、またもやファイターで目視で尺クラス認定。が、惜しい、鳴き尺9寸。ここで開放感、「上がりましょう」と意見も一致して、退渓。今年の夏の釣りの、会心のドライガイドになった。











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2025年10月3日金曜日

ドライガイド2025-24、ツアーガイドで森の中。(2025.10.3)

 神奈川県横浜市のある「フライフィッシングショップなごみ」というお店があります。最寄駅の新羽からは少し歩きますが、フライの専門店が減っていく昨今においてたいへん頼りになるお店です。なごみさんとは宿屋やまゆきかわゆきの時代から懇意にさせて頂き、今シーズンからガイド業開業という事でツアーガイドを承る事になりました。やまゆき時代からフォローで一緒に川には行っていましたが、これからは添乗員の立場からやや立ち入ったガイドの立場で渓流をご案内し、それぞれゲストにあった対応をしていきたいと思います。2日間通しで夏のドライの釣り、厳しい暑さの中でいかにイワナを釣るのか。釣り自体も相当に厳しい今年の夏でした。
 渓流での初めての1尾はずっと記憶に残りますね。まさに今回も記念にふさわしい天然のイワナに出遭いました。最初の1尾が難しい事は誰もが知っていますが、リードしてくれる人がいると「ただ、釣れた、やった」という事以外に、なぜ釣れたのかが分かります。釣れる前に大きな難問が4つ、魚の付き場はどこか、木の枝等の障害物はないのか、そしてそこに毛鉤を投げられるのか、最後にバラさずに取り込めるか、どれもやってみなくちゃわかりませんね。小雨が混じるお天気で幸いに水量も少なすぎない状況です。入渓して1時間は川歩きとキャスティングの練習です。釣りの格好は完璧に出来上がっていますので、あとはイワナが来てくれるかどうかです。記憶の1尾まではもう少しですが、キャスティングが上手くできないので、投げられそうなポイントだけに絞ってやってみます。一癖あるポイントほどイワナはいるものなので、なおさら1尾への可能性は低くなりますね。ガイドは絶対に諦めませんよ。
 小さなライズを見ました。川岸寄りの浅い流れで、イワナのライズです。立っている所からは対岸になるので、流れの真ん中まで入らせてキャスティング。狙いを微調整しながら5投目くらいで毛鉤をくわえてくれました。とっても優しいイワナです。真夏で、浅場で、5回も投げていたら、普通は姿を隠してしまいますが、お付き合いしてくれました。イワナさん、ありがとう。ゲストも顔がほころびます。3人全員、ほころびます。写真撮影の時も、会話が喜び一色です。ガイドの自分もこの時を待っていました。良かった、良かった。雨が強くなってきて、遠くでも雷が聞こえ始めたので、区切りをつけて終了。この日は15:30に退渓、安全第一です。
 2日目はメンバーチェンジして、森の中の釣りへ。原生林のようなブナの大木やシダ類が多く、ひっそりと流れる小渓流の釣り上がりをガイドします。真夏でもブナの森の中はひんやりしていて、からっからの関東とは大違い。倒木にはウスヒラタケが出ていますが、これは見置きしてスルー。さっそく準備して投げられるポイントを絞りながら、リードして行きます。型は小さいですが、ポチョンと毛鉤に反応が返ってきます。真夏に普通に反応があるだけでも、南国関東の釣り人たちは興奮してしまいますね。会津の自然のすばらしさは伝わりますが、やはり釣れてもらわないともったいない。しかし今日はとっても臆病なイワナなので、付き場から引き出してフッキングまでなかなかの苦労です。足の上げ下げも多く、岩や倒木で歩きにくい場所もあるので、いつのまにか汗もかきます。クマ被害の報道も多いので、悪い妄想もあるのでしょう。クマ被害については、人里近くに美味しいご飯を食べに来ているクマの話です。森の中でストレスフリーに暮らしているツキノワグマはお変わりありませんよ。自分は今年はクマを見ていません。糞は春先に見ましたが、それっきりです。ガイドですからクマ対策はしていますので、ご安心下さい。
 ハアハア言いながら歩いて、バラシちゃって笑いながら、座って休んで森の木々を眺めて、自然の豊かさを感じます。素敵な時間はもうすぐ出口です。そこできれいな7寸イワナが釣れて、ニコニコ顔。「おっ、良いですね、良いイワナですね」と言っていたら、別のゲストにも良いイワナが掛かった。これはハッピーエンドの撮影タイムになりそうだ。フィールドガイドの名の通り、記憶に残る時間を過ごせた事を嬉しく思います。さあ、川から出ましょう。出るまでは登りになりますので、足元に気を付けて下さい。転んで竿を折らないように、先に畳んじゃっても良いですよ。両手が空いた方が、楽ですからね。




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2025年9月28日日曜日

ドライガイド2025-23、釣り場開拓のお手伝い。(2025.9.28)

 「この川に興味があって行ってみたいが、良く分からないんですよ」との事で、釣り場をご案内しました。某有名河川ですが、ドライシーズンは6月上旬から、雪が残っていれば中旬から、さすがの豪雪地帯らしい渓流です。ガイド前に話をお聞きすると、7月に1度釣りに来てみたとの事で、その時は尺ヤマメが釣れたそう。う~ん、ヤマメは町の補助金で放流しているもので、どう見たってイワナの川なんだがなあ。スパーヤマメが釣れちゃったのは仕方がないとして、本来のこの川の雄大さ、雄々しさ、荒々しさを感じながら、冬を乗り越えてきた力強いイワナに出遭ってもらいたい。今日は集合時間を早めて7:30にしていますので、涼しいうちに歩いちゃいましょう。スタートです。
 30分ほど歩いて入渓、探りながらもう少し歩きます。先行者は車1台でしたので、1~3人でしょう。釣り場に一番乗りだったら、普通はあっちに行っていると思いますが、釣り場を知るのが目的であれば、まずは午前中にここを釣り上がってみて、次を考えましょう。自分の考えでは、それぞれ渓相が違う3ヵ所の区間を体験できればと、ちょっと急ぎがちに歩きます。川は素晴らしい流れが続き、ポイントもよだれが出ちゃいそうなくらいです。どうしても流したくなる気持ちは分かりますが、集合時と入渓時に説明したように、そこは釣れる可能性が少ないですよ。良さげなポイントなのに釣れる可能性低いとは、いったい何ごとなのか。この川の魔力に惑わされないようにしないと、真夏の日差しと初めて歩く川の遡行の難しさで体力が奪われていきます。今年の夏は奥会津でも暑く、30℃を普通に超えてる日が続出。この日は33℃予想でしたので、もう最悪のお天気、覚悟の上でしたが還暦にはこたえます。
 ゲストを引っ張って行こうと思いちゃっちゃと歩きますが、良い流れにくぎ付けのようで付いて来ません。すると遠くでしゃがむ仕草が見えて、どうやら釣れたようです。7~8寸のイワナが釣れて、素晴らしくきれいなイワナです。平成23年から約14年間放流がないので、当然魚影は少なくなっていますが、この川のイワナでした。ゲストもやはり見惚れています。過去の放流イワナの名残りのある個体もいますが、14年で3世代交代と考えればイワナの生命力の強さを感じます。この川にはイワナとカジカしかいないので、この状態が健全な生息環境でしょう。ヤマメはいません。ずっと大事にしたいですね。自分が初めて来たのは30歳の頃でしたので、かれこれ30年以上も来ています。今は釣り場情報も多い時代ですので、ログで記憶したり、GPSでピン打たれたり、釣り場を隠しとおす事はほぼ無理になっています。自分のように釣りして足で稼いだ情報は、比べ物にならないくらいの価値があります。川の基本情報に自己の経験則を加える事で、初めて蓄積した知識の応用が出来て、その時々の対応が可能になります。観察力と対応力がフライフィッシングには不可欠です。
 ゲストの体力消耗が気になるので、3ヵ所案内の予定を2ヵ所に変更。分岐点が来たのでどっちに行ったらいいのか。やはり行っておいた方が良いだろうと、メジャーな方を選択して釣り上がります。これが先行者の後追いにもなり、超激シブな時間帯へ突入してしまいました。先行者は1人でしたが、もともと魚影が著しく減ってきている区間なので、ある程度は分かっていました。これほどまでにポイントが浅くなり、イワナの付き場が減ってしまうと、悪循環は避けられません。鳴き声とともにロケット弾のようにヤマセミが飛んでいきました。ヤマセミは図鑑通りのカッコ良さですが、お腹がまるまると太っていましたね。イワナを取り巻く環境の悪循環のひとつです。魚影が減りつつもまた回復するというバランスまでには至ってないので、今後もイワナは厳しい暮らしをせざるを得ません。
 ヤマセミ、アカエゾゼミ、アオバトなど、自然の豊かさを感じた1日でした。ガイドできたのは2ヵ所でしたが、ゲストはご自身でも探れる方なので、今後の釣り場開拓のきっかけになればと思います。








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