梅雨明けの直前が最も暑苦しいという記憶があるが、今年は梅雨明けが8月上旬でその後にまとまった雨があったために、あまり暑さは感じなかった。梅雨明け前の蒸し暑い日に似たような日は確か7月上旬~中旬に数日続いたので、そこが暑苦しいウイークだった。夏の準備をしていて、自分も網戸の張替えをせっせとやっていた。そして2ヵ月が過ぎて晩夏初秋の今は、遅れてきた残暑が意外にも蒸し暑い。27℃前後の気温で、朝方は20℃あたり。たいしたことないと思うかもしれないが、奥会津という土地に住んでみると27℃は盛夏の気温に相当する。最近の風が吹かない残暑は寝苦しさもある。
釣りは水量多いの一言。好条件ではあるが、テレコでやってくる暑さと雨は、イワナにはいつもの事の範囲だった。顕著に猛暑の夏になったのが2020年頃だとすると、今年もイワナの動きは例年通りであって、水量多いからと言って良い釣りができたわけではない。夏は夏の釣りをして、また猛暑は猛暑の釣りをしないと、容易には魚の顔さえ拝めない。春から同じ釣りをしている人は梅雨明け間近の頃から少しづつ釣果が減り始め、盛夏からは一気に釣れなくなってしまう。疑問に思って行動に移した人ならば、解決の糸口は見えてきたはず。もっとも自分に釣れる場所まで行くというスタイルであれば、それはそれで良し。
釣りを振り返っても、ゲストからリクエストがない限りはガイドでは竿を持たないので、デモはしても釣りはしていない。数回の下見が自分にとっての釣りになるが、8月は下見は2回ほどだった。檜枝岐村で1回、舘岩地区で1回、雨にもあたったがきちんと下見ができた。水量多く、足腰が疲れたが、たまの勝手な釣りは楽しかった。今年のガイドで初めて尺上イワナが釣れた区間をトレースして、そのまま現流域の入り口までのコース。まさに谷底にいる自分がちっぽけな存在で、「こけたらかなりひどいことになっちゃうなあ」「川で洗濯かな」なんて悪い想像をしながらポイントをチェックしていったら、落差のある落ち込みの巻きで大きいイワナが釣れた。この時もイワナが食べてきたピンポイントが猛暑の釣りのポイントだった。これが非常に重要な確認事項、ここから使うフライを改良していく事になった。
普通の浮いているイワナもいて、ワンキャストでしっかりとフライを咥えてくれた。この「ワンキャスト」が重要な確認事項。これで2尾目の尺上、1日で2尺はずいぶんと久しぶりだ。どれもこれも天然カラー、この川のイワナたち、大ファンですよ。内径35cmのランディングネットがちょうど良い額縁になって、イワナにとってはカウチソファーのよう。そうでもないか。
これからは晩夏の釣りというよりも初秋の釣りになる。気温は18~25℃、水量はこのまた保たれていきそう。温暖化でも良い事もあって、9月下旬でも寒くならない。そして秋のカゲロウは昨シーズンの例では9月上旬から飛ぶ。奥会津では雨で季節が1週間ほど早まっているようで、もうマイタケは採れた。山は明らかに秋に入ったという事だ。かつては夏よりも釣りずらい秋が、猛暑よりはまだ釣りやすい秋に変わってきている。おもしろいじゃないか。問題はシルバーウイークがあるので、釣り人の動きだな。間違いなく、最重要項目だ。
山菜採り・キノコ採りも、楽しいですよ。
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