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2026年5月9日土曜日

ドライガイド、5月上旬。(2026.5.9)

 GWに入り、気温が高くなる日が多くなりました。釣り師の気分も否応なしに盛り上がっちゃいますね。例年5/3~5あたりのお天気は、おおむね晴れの記憶があります。2026年のGWはやや不安定のようで、「半分強風、半分曇り晴れ」となりました。そういうタイミングでドライガイドとなり、それもGW初日の釣り人混雑が予想される土曜日で、前日夜から雷が鳴る暴風雨、加えて会津地方には竜巻警報まで出されていましたが、当日を迎えてみると太陽は出ているものの強風だけとなり、ここはガイドの試案どころです。フライフィッシングにとって強風は難敵、色々なトラブルやメンタルにも影響が出ますね。釣り場選びが最重要です。
 やってきた釣り場は小渓流、少なくても片側が山肌や壁になっている流れ。風の影響を出来るだけ少なくして、なおかつ良いサカナが泳いでいるだろうと予想できる釣り場です。ロッドは7fにしてもらって、リーダー+ティペットはロッドの1本と1/2~3/4で調整。幸いにして濁りはまったくないが増水はしているので、あまりデリケートになる必要はないでしょう。5Xティペットを切らしちゃったので自分の使いかけをプレゼント。2尾バラシて、3尾目でネットイン。ここでゲストも、ホッとします。
 強く吹く風には勝てないので、風待ちしながらの釣り上がり。川幅は広がったり狭まったり。10時を過ぎるとカワゲラが飛び出して、明らかに活性が上がってきた。毛鉤をカディスタイプに変えるとフッキングが良くなり、サイトフィッシングになる場面が増えて、気持ちも上がる。8寸9寸と良型を複数ネットイン出来て、強風に翻弄されながらも春の釣りを満喫できた1日になった。釣りの後半はバラシが少なくなり、小渓流を叩いて釣り上がる見本的なスタイル。釣り場選択、ラインシステム、キャスティング空間認識、この3つが鍵でしたね。







フライフィッシングやテンカラで自然渓流デビューなら、首都圏から近いみちのく会津がベストです。
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フライフィッシング・ドライテンカラを始めたい人、教わりたい人、歓迎です!
山菜採り・キノコ採りも、楽しいですよ。
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2026年5月3日日曜日

山菜採りガイド、4月下旬。(2026.5.3)

 新緑が始まって1週間、山は萌黄色に染まっています。新緑目当ての行き交う車が増え、雪深い奥会津でも仲春ですね。遠目で見る新緑の風景感は素晴らしいですが、野山に分け入って自分が新緑の一部になってみると、これまた最高です。時速70kmの車から見えた風景に喜んで、次は道の駅なんかで車を停めて時速0kmで写真を撮る。ただそこで終わっちゃうともったいないので、少し歩いて時速5kmで空気感も感じてみる。せめてここまで感じて欲しいですが、人それぞれなので。
 野山を分け入って、そこからさらに斜面を登る。登山好きは「そこに山があるから」が決まり文句ですが、山菜採りもしかり「そこに山菜が見えるから」斜面をじりじりと上がっていく。枯れ葉に足元をすくわれても、また足で斜面を引っかき引っかき上る。ずり落ちても死ぬわけじゃない。クレバスはないし、酸素量も十分にある。掴んだその手には太いコゴミ、達成感の極みに到達した。中高年の強い意地が、今夜の食材につながるのだ!
 コゴミはキロオーバー、その他トリアシショウマ、ヤブカンゾウなど、目的はほぼ達成したが、この日の山菜採りの締めはコシアブラだった。時期的にはちょっと早い場所でも、まずはコシアブラ採りのコツを分かってもらい、自分で見つけるまでになった。コシアブラ採りの入門は、無事に通過しましたね。分からない人はずっと分からないままで終わるでしょう。コシアブラの形だけを探そうすると結果は限られたものになってしまうので、きちんと植物としての習性を理解しておきましょう。コシアブラが木々に重なっていても、見つけられるようになりましたね。コシアブラ中級者です。




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2026年4月30日木曜日

ドライガイド、4月下旬。(2026.4.30)

 雪が少なかったので、春の訪れが早くなりました。暮らしていると2週間ほど早く季節が進んでいるので、こちらのサクラもすっかり葉桜の状態です。いつもだったらGW頃は桜街道なんですが、少し寂しいですね。さあ、川へ向かうと、山の斜面を彩るヤマザクラが歓迎してくれます。ピンクや白のサクラにモクレンも混ざって、さらにヤマツツジも見えます。新緑が始まって、生命の躍動感にあふれています。
 どこでもドライの釣りが出来るかというと、そんな事はありません。山の日陰側や谷筋には雪が残り、気温が上昇すると冷たい水が流れ込んできます。ウキウキな釣り人の気持ちに水を差す、そう言う事になっています。ちゃんと状況を把握して、それに対応する。観察力と対応力が大切です。ドライフライフィッシングにとっては、もっとも重要とも言えますね。
 川を歩きながらのおしゃべりはとても楽しく、年齢的にも近いゲストだったので、時間があっという間に過ぎていきます。この日は良く歩いて、往復で4kmはエクササイズしました。終始新緑の風景感に感激し、ちょっとだけ山菜も頂戴して、充実した休日になったようです。川はキラキラと輝き、緑は優しく包んでくれて、春らしい春の釣り。きれいなニッコウイワナも良かったですね。







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2026年4月27日月曜日

山菜採りガイド、4月中旬。(2026.4.27)

 4月に入ってからは雪は降らず、晴れれば霜が降りるというお天気の流れ。朝は0℃で昼は15~18℃、温暖化の春です。この土地は5月中旬まではミゾレが降るので、遅い霜もずっと続きます。遅霜(おそじも)注意報なるものが出され、「あまり早く田んぼや畑をやるなよ~、苗がやられちまうぞ~」と、注意喚起が定期的に防災放送で流れます。農協も声を大にして、呼びかけています。
 雪が少なくなると、山菜採りに出掛けるタイミングが難しいですね。山菜も、キノコも、釣りも、下見は欠かせません。いくつか候補地を下見で巡回して、季節の巡りと山菜の出方のギャップを把握します。ギャップとは、空気は早春でも、山菜は早春の手前で寝ています。簡単に言うと、季節が2週間早くても、山菜は2週間早く出るわけではない。そう言う事です。
 狙いはズバリ、コゴミ(正式名称クサソテツ)。今年の状況を説明して、メインターゲットとサブターゲットを絞り込んで、いざスタート。コゴミが出てきたところで採り方を伝えて、実践してもらいます。長めものは折れば良いですが、短いめの上物はめくるように採ります。株元に近い太い部分は白く、そこが少しヌメリがあり、柔らかい、美味しいんですよ。時間は着実に進んで、やがてご夫婦は無言に。思い思いに収穫して、時折写真を撮って情報収集、独り言も聞こえますね。大人が新しい事に夢中になると、カッコ良いです! コゴミの収穫はキロ単位に達したので、一区切りとしました。そのままにしておくと、ずっとやっていそうなので、止めます。ドクターストップです。
 コゴミ採りで思った以上に時間を割いたので、サブは採りやすいヤブカンゾウにしました。地元では食べる人はいない、ただの雑草扱いです。山菜の本には堂々と掲載されている春の採りやすい山菜で、早春らしく甘味がある山菜です。田畑の脇に良く出ていますが、だいたいが私有地ですので、問題なさそうな場所まで案内して収穫します。田畑の脇で採っても怒られないですが、止めておきましょう。不審者になっちゃいますから。根の上でカットして、日陰の柔らかいものを集めます。根の上が白くなっていて、そこがウルイと同じく甘さを感じます。美味しいですよ。地元は採らないので、採り放題です。
 山菜2品目で時間となり終了しましたが、楽しく過ごせたのであっという間でした。太くて緑の濃い上物のコゴミと初体験の出始めのヤブカンゾウ。お天気良く、タイミング良く、帰ってからも忙しいですね。アサツキをお土産に用意しておいたので、おまけに差し上げました。帰りの車の中は、ネギ臭かったでしょう。




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2026年3月21日土曜日

恐縮ですが、ドライガイド料金改定です。(2026.3.21)

 もうすぐ渓流解禁となりますが、渓流フィールドガイドのガイド料金を改定しました。ガイド相場の半額である事には変わりありませんが、諸々の経費分をプラスさせて頂きました。ドライガイドかわゆきのHPにて、更新してあります。よろしくお願い致します。
 2026年シーズンは、ドライの釣りが早まりそうです。3月の雪がほとんどなく、南岸低気圧は1~2回の通過で終わり、氷ばかりが張るのみです。これからは霜柱の日が2週間ほど続き、朝の氷点下の冷えがなくなれば、一気に川岸の石にも暖かさを感じそうです。こうなると心配になるのは水量の減水ですが、これは今後のお天気による増減もありますので、何とも言えませんね。予報では4月の雨量は平年よりも多いとか、ホントかどうか、かなり怪しいような。あまり考えても仕方のない事なので、止めましょう。
 夏の釣りの厳しさは、何ともしがたい状況にありますが、そこを何とか。昨シーズンはフルで川に立ったので、おおまかな傾向はつかめたつもりです。釣り人の動きも予測が難しくなり、姿なき先行者や早朝突破型のアングラーなど、対策が難しい壁はあります。それでも、「ガイドさんにお願いして良かった」と思っていただけるように、常に準備してシーズンに臨みたいと思います。
 早春のドライの釣りが待ち遠しいですね。素晴らしい芽吹きの風景の中、雪国の厳しい冬を越えてきたイワナたちに会いに行きたいものです。もちろんガイドも受け付けています。2026年シーズンもよろしくお願い致します。


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2026年1月27日火曜日

檜枝岐村のお手伝い。(2026.1.27)

  四季のある日本なので、いつものように冬はやって来る。その次は順番では春がやって来るが、もっとも冷える1月下旬にあっては春の気配はまったく感じられない。2月の1週目が過ぎれば、急に日中の気温はプラスに転換して、ゆっくりとすべてが動き出す。緑の季節はもうすぐ。去る9月の終わり、渓流釣り禁漁間際にフィッシングコーディネーターとして、お手伝いした。秋の気配漂う奥会津、檜枝岐村でのお仕事だった。そう、オンリーワンのフィッシングガイドだからね。
 ニクラスさんはスウェーデン人、奥様は日本人、釣りの経験はほとんどない。だから良かったんだろう。ロケの内容は、檜枝岐村の訪日外国人向けの、体験アクティビティを中心にした広報のお手伝い。檜枝岐村からの依頼ではないが、制作会社からの依頼で協力させてもらった。しかしてビギナーにはとんでもなく辛い釣りが予想される禁漁間際の釣り。無理でしょう、普通は。どうせ難しいならば、ストーリー的に日本伝統文化に触れるテンカラ釣りをやってもらおう。釣りの技術的にも絡みやすいし、こちらでイワナを見つけてあげればなんとかなるかも。
 コーディネーターなので基本顔出しは無いが、そこは臨機応変な実績豊かな制作会社。「フィッシングガイドを雇って渓流テンカラにチャレンジしてみた」となった。確かに海外ではガイドを活用する事は一般的なので、何の不自然さも感じられない。訪日外国人向けなので、スムーズに読み込まれるだろう。事の成り行きはウエブにてどうぞ。英語が苦手な人でもなんとなくは理解できます。無理ならば、翻訳しちゃえばいい。
 写真はウエブサイトより。

Explore Plan 4 | OZE-Hinoemata Official Guide
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2025年10月28日火曜日

ドライガイド2025-31、ここで渓流デビュー。(2025.10.28)

  今回で今シーズン最後のドライガイドになります。9月30日火曜ですから、明日からは禁漁です。そしてゲストにとっては自然の渓流デビューという記念の日、とっても良いお天気に恵まれました。フライフィッシングを始めたのは5月頃で、管理釣り場に月に1~2回通い、ついに念願のデビューとなりました。暑い夏でしたから、やっとこさの駆け込みですね。自分も頑張りますよ。
 まずは何をどこまでできるか、ウォーミングアップを兼ねて、短い区間を釣り上がります。自分の知る限りでは70歳手前でのフライデビューは記録ですが、川をご一緒すると実年齢よりは10歳は若いですね。体力も集中力も、自分と同世代のように感じます。これから思いっきりフライを楽しもうとしていて、知識や技術を吸収しようとする姿勢は自分自身を分かっているからこそであり、耳を傾けたり質問されたり、嬉しくなります。10時頃になって気温も上がってきたので、イワナも上を向き始めているはずです。さあ、次は区間を変えましょう。コカゲロウも飛んでいますね。
 30分ほど経って、待望のイワナがフッキング。管釣りで練習した成果ですね、ネットインも無難です。撮影タイムはおっと本格的な身のこなし、写真も大好きだと聞いていました。ライントラブルにも負けずに、ケアも面倒くさがらず、ドライの釣り上がりに一歩一歩慣れていっています。「感心だなあ」と見守っていたら、次のイワナがヒット。見るからにサイズアップで、コンディションの良い個体なのが分かります。1週間足らずで川の状況が好転しました。もう禁漁になってしまうのが惜しいですね。イワナの寝床を作ってあげて、じっくりの撮影タイムです。こちらも応援したくなりますね。少しづつ反応が減ってきて、顔に触れる空気が冷たくなってきました。その代わり、コカゲロウのハッチは増えてきました。ここで本流まで下りて、C&R区間に行ってみましょう。ここでこれだけコカゲロウが飛んでいるので、C&Rではもっとハッチしているかも知れません。時間は15時を回ったところ、読みが当たれば最終日に有終の美という、最高に癒される瞬間があるかも知れません。
 開けた明るいC&Rではライズが散見されて、自分なりに流して掛かったイワナは9寸のちょっと足りないイワナ。釣れちゃったではなく、見事に釣りました。だけどもこれでは終わらず、一番奥目の遠回りする巻き返しで32cm。良い笑顔です。C&Rの釣りも、フライフィッシングの1つの分野です。釣り上がりよりも難しい場面だって、良くありますからね。ゲストいわく、「緊張感から解放されました」と。時間もちょうど良く、ライズを後に残して退渓します。なんだろう、カッコいいじゃないですか!










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2025年10月16日木曜日

ドライガイド2025-28、スローペースのまったり釣り。(2025.10.16)

  秋の気配がしても良さそうですが、まったくの気配なし。いつまで暑い日が続くのやら、終わりが見えません。やや湿度が増して、残暑に変わったような気もします。9月中旬でもこの様子では、これからの温暖化は誰も中期長期予報を出せませんね。そう思っていたら、昼下がりの情報番組内のお天気コーナーで、キャスターが残暑と言い出した。湿度が増したと感じたのは、すなわち自分の予報が正解だった。少しは嬉しいが、まだ暑い日は続く。
 横浜のフライフィッシングショップなごみの遠藤店長が、プライベートで来てくれた。ビジネスからは離れて、気の合う同士の暑気払いの釣りと言ったところ。ちょうど暑さが落ち着いて、日程がうまく25℃位の日にあたった。2日どっぷり、いやいや、そうじゃなくて、2日まったりの釣り歩きです。これがまた楽しくて、自分も少し竿を出して、仲間に入れてもらいました。堰堤に挟まれた区間を3人でゆっくり歩くと、普段は見えなかったものが見えてきたり、毛鉤を変えてじっくりと反応の引き出し方を考えたり、やや自主練習にも似た釣りになりました。奥会津はツキノワグマと共に暮らしをしています。南会津町舘岩地区は盆地ではなく、山間部の川沿いに開かれた集落が展開しています。したがって、自然の生き物とは生活圏が多く重なっていて、国道352であっても夜間になるとクマが横切って行きます。釣りで川沿いに行けばなおさら遭遇する機会は多く、森には痕跡が残されています。
 釣りバカな写真を選んでみました。「やってるな」と共感してもらえれば幸いです。そこまでやるかという姿勢でのキャスティングは、バブルラインの終わりにある岩盤のえぐれの前で、立派な尺上イワナが浮いていたから。実は流れは相当に複雑で、イワナが浮き上がるタイミングに合わせて毛鉤をレーンに乗せるという、半分は偶然を期待するような場面でした。8.6fのロッドでも、プレゼンテーションをより正確にさせるために、自分自身も可能な限りストーキング。何度か反応して、口を使ったこともありましたが、きっちりフッキングには至らずで、えぐれの主には「また、来なさい」と言われてしまいました。イワナは何尾か釣れて、めでたしです。ブナムシニンフの有効性は激しく、ドライには見向きもしないイワナが何投かで掛かっちゃいました。凄いの一言。
 次の日は前日の続きの区間。昨日の釣りが結構面白かったので、コースが日陰でもあったので、意見が一致しました。滝壺まで釣り上がって、ここでもブナムシニンフが炸裂、連発です。午前中の空気はひんやりしていて、関東の気温より10℃低いですから、釣り上がりも快適です。最後の滝壺では、エッジのバブルラインに複数のイワナが乗っている事が分かった瞬間、の遠藤店長の表情。バブルラインの下の岩が不規則な大きさの連続で、その合間からイワナが飛び出してきます。こんな光景はなかなかありません。入渓のタイミングが9時過ぎからなので、いわゆる「イワナの釣りは10時から」と言われるイワナ時間に重なったのも良かったでしょう。静かにゆっくり釣り上がると、こんなに魚がいるのかと驚かされます。発見ですね。
 おまけは、ツキノワグマの駆除の場面に遭遇。ドラム缶のワナに掛かっていて、駆除後の軽トラに横たわった本物は、今年の事故の現実をこの目で確認させられました。自分にとっては日常的な事なので、クマでもシカでも別段驚きはしないですが、ゲストの2人には異次元な出来事だったようです。マタギも今ではワナ猟が中心です。ドラム缶をグリーンに塗るのも、マタギの仕事のうちです。奥会津の生き物教室はこれで終わりになります。













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2025年10月10日金曜日

ドライガイド2025-27、いたずらな川の魔力。(2025.10.10)

  釣り場を知りたいとの事で、再び人気の大渓流へ。流れの読み違いではないが、イワナは姿を現さない。良いポイントでも、ことごとく沈黙が続き、疑問には思ってもきっちり丁寧にトレースしてしまう。またもや川の魔力が襲いかかる。この日は31℃の予報が出ていても、実際に30℃に届かないくらい。でも、陽当たりに出るとやはり暑い。そして湿度もある。スタート時点では予想もしなかった展開だが、フライフィッシングでは良くある事だろう。先行者はいないと思っていたらいたとかに似ている状況。最初のポイントで小さめだったがフッキングせず、加えて違うレーンで針掛かりしたがバレてしまった。良い予感を感じたのもつかの間で、”1尾が早いと後が続かない”というやつか。いや、釣れてはいないから、ちょっと違うか。なんて、考えながらも時間が過ぎていく。
 雷雨ではなかったが、途中で30分ほどのバチャバチャ雨にあたった。ちょうどお昼に差し掛かる時だったので、木々の下で雨宿りしながらのランチタイムになった。雨の中でお昼ご飯は初めてだった。あまりに止む気配がないので、どうしようかと思い始めた頃に普通の雨になってきて、そのまま雨の成り行きを見ながら釣り続行。もちろん、雨の良い影響を期待してだが、期待を裏切って川水が濁ってしまった。巡りが悪いが、急なバチャバチャ雨では上流や沢筋は濁ってもおかしくはない。その後は次第に雨は止みそうで、これはラッキー。まだ濁りは取れないが、笹濁りになってきた。川は貸切りだし、悪い巡りが少しは持ち直したか。雨のおかげで気温が少し下がったので、期待だけは膨らむ。
 川の魔力にやや押され気味で、ゲストは体力と集中力が奪われる。雨のインターバルがあっても、一度疲れを感じてしまうとすぐに疲れが出てしまう。午後3時を回ったか、少し虫っ気が出てきた。空気がふんわりと暖かくなって、天気の回復は近いようだ。「あれ~、釣れないのかなあ、状況良くないもんなあ」と昼過ぎからずっと話しているが、イワナがいない事はない。軽い休みを取りながら、浅瀬にも毛鉤をトレースする。「う~ん?」と思いながら、毛鉤を打ち込む。すると、ピックアップのタイミングぎりぎりで、教科書通りの「バシャッ」と食ってきた。流れの肩だ。ググっと良い引きをしたイワナは一度上流へ向かって走り、流れに押されたところで取り込む。良型イワナの手応えにすでに笑顔がこぼれて、安心したところでバレた。バレちゃった。力が抜けたかのように、肩がおちた。二人して、笑いが起こった。今日一の笑いだった。
 「よ~し、来シーズンは、夏じゃなくて夏の前に来よう。今から楽しみですよ」、最後の笑いで救われたようだった。そう言ってもらえると、こちらも救われる。厳しいガイドはたまにあるが、それがいつだかは分からない。いたずらに、遊ばれているようでも、終わってみると楽しいのが、フライの世界なのか。










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2025年10月8日水曜日

ドライガイド2025-26、ドキドキの夏イワナ。(2025.10.8)

 夏には風物詩が多くあり、川に行くとトリカブトの花はとても象徴的だ。薄い紫色の花と濃い紫色の花があるが、ここでは濃い紫色の花に出会った。川沿いでは紫色はひと際自己主張しているように見えて、艶っぽくもあり、こちらを見ているよう。あまり鳥の頭には見えないが、花が3連で付いているからだろうか。気が付くと、夏の終わり頃にトリカブトの花を見る。毎年の事なのに、花を見つけると嬉しくもある。
 ゲストは3回目のガイド依頼になった。こんな自分のガイドを受け入れてくれるとは、ありがたく思う。毎回違う川に行っているが、激戦区の南会津なのに数も釣れている。違う季節に、違う渓相、違う渓魚、確かにガイドを頼むと効率の良い釣りが出来る。3回ともお天気も悪くなく、風も穏やかで、釣り日和。巡り合わせというものも、きっとあるのだろう。夏の釣り上がりに選んだ釣り場は、檜枝岐村の山岳渓流区間。真夏ゆえに数の釣果は望めないが、大型のイワナが浮いている場面に遭遇できる可能性が高い。記憶にあるだけでも今シーズンは5ヵ所は確認できている。先行者がいないので、さあ、スローペースで行きましょう。釣り急ぐと良い事ないですよ。
 集合は暑さを避けるため7:30だったので、イワナ釣りには早すぎるのだろう。ゆうくりと忘れ物しないように準備して、少し歩いてから入渓。変わらず美しい渓相だが、ゲストにとっては初めて釣りをする場所なので、ワクワクが止まらない様子にとれる。20分ほど釣り上がって、イワナが良い反応をしたがフッキングせず。見えるイワナは多くはなく、良型はことごとくスプーク。あっと言う間に時間は過ぎて、お昼ご飯でリラックス。小さいイワナの反応もあったが、毛鉤のくわえ方が浅いようだ。それは夏ですね。口の端でちょんと噛むような印象。そしてピュンと逃げ込んでしまう。浅場に定位しているイワナはやる気はあるが、ストーキングとキャスティングが難しい。これも夏、致し方ない。やる気イワナを見つけて、数打つしかない。ゲストは終始夢中のようで、渓相が気に入ったそうだ。
 ビッグチャンスが来た。良型3尾のイワナが大岩に囲まれたプールで定位している。そのうちの1尾は表層まで上がってきては捕食を繰り返すという、なんとも夢のようなシチュエーションだろうか。小さい虫がハッチしている。スプークだけはさせないように、立ち位置を遡行してきた対岸側に移動。流れの落差でブラインドになれる事が分かり、ここは大胆に距離を縮める。キャスティング時のモーションも最小限にできるので、これがベストポジションだった。あとはイワナが浮いてくるタイミングに合わせて、プレゼンテーションを決めるだけ。いやいや、それが厳しいのよ。やりとりは15分を超えて、何度目のインターバルだっただろうか。イワナをビビらせないように、休ませ休ませチャンスを待つ。立ち位置の良さできっちりと毛鉤を投げられるが、イワナだってすべてに反応するわけではないし、主導権は完全にイワナにある。休ませ休ませが効果あって、きれいにフッキングまで持って行けたのは20分を過ぎてからだった。見ていてもハッとする瞬間だった。緊張感のある時間はやっと解放され、充実の1日となった。








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2025年10月5日日曜日

ドライガイド2025-25、万事が上々。(2025.10.5)

  フライフィッシングをある程度続けていると、行ってみたくなる渓流がある。少し日本離れした風景感があり、昔から渓流釣りで有名で、メディアにも時折取り上げられていた渓流。メディアとはフライフィッシング専門誌だけではなく、源流釣りの本、ムック本、釣り場ガイド本などで、定期的に取り上げられるので脳裏に焼き付くのだろう。広告業界では「スリーヒットセオリー」と呼ばれる定義があり、メディアミックスで3回の視聴や閲覧で記憶に残っていくというもの、まさにそれだ。自分もこの渓流には20歳代の最後に初めて行ってみた。早朝でも林道入り口にはゲートがあり、入山料と遊漁券を集落一丸で管理をしていた。渓流釣りの聖地のような場所だった。それから30年が経ち、豪雨災害を何度か乗り越えて、今や訪れる釣り人は多くはない。自然は幾らか形を変えていても、圧倒される男性的な渓相は健在。イワナがいるかどうかではなく、川は雪解け水を集めながら流れている。今後のためにも行ける時に行っておきましょう。
 実はすでに何度かガイドでも来ている。今回は夏の終わりに近いはずなのに、まだまだ暑い。この川の傾向は掴んでいるので、この日の狙いはしっかりしている。任せてもらえるゲストなので、安心して引っ張って行ける。9:30過ぎのややスロースタートでも、イワナのご機嫌を伺いながら叩いて釣り上がる。ムダ打ちはせず、ペース配分は出来ている。最初はきれいにバラシ、ちょっと悔しいけれども手応えはある。イワナは確実にいる。放流は行われていないので、自然のままの渓流、ありのままの渓流に戻っただけ。そう考えたら、楽しくもあり、ワクワクもする。7寸サイズは静かにリリース。とっても紳士です。キクラゲが出ていて、どうやら山の中では雨は降っているようだ。
 ここから本命という区間に入って、9寸イワナが来てくれた。ポイントを丁寧に探っていって、岩場の隅っこに入れた時に1秒2秒3秒、そしてフライを吸い込んでググッと潜った。エサが極端に少ない今年の夏に、小さな巻き返しで捕食していたファイター。良いイワナに報われた瞬間だった。ここでランチタイム、民宿山楽のお弁当をご馳走になった。本命区間は適度に瀬が連続する。木々が覆いかぶさり水温が安定し、同時に陸生のエサは期待できそうだ。瀬で酸素量も十分な上に、小さな沢も何本か合流してくる。夏のドライの釣りの核心部に間違いないだろう。
 1尾2尾とイワナが釣れて、サイズは7寸前後止まり。この暑い日々には十分に満足できそうな釣りになっているが、記念になるようなイワナにも遭いたいところ。そろそろ終点が近いはずだがと思っていたタイミングで、浅い小さなプールで巻き返しのポイントが出てきた。99%イワナはいるはずという、「ここはね」とうなずけるポイント。バブルが吹き溜まりのようになっていて、こちらからは魚影はまるっきり見えないが、期待は裏切らないだろう。しかし、毛鉤を落としても、回しても、反応が返ってこない。メインの流れとの接点近くにイワナは付きがちだが、どうしたんだろうか。あれ~?、と少し諦めモードになってきた。「細く緩い流れが別の方向からさらさらと流れ込んでいるので、そっちに頭を向けているかも知れませんので、流してみて下さい」と伝えると、1投目で毛鉤を吸い込んだ。水深は浅いので、吸い込んだ時点で良型と分かったイワナは、またもやファイターで目視で尺クラス認定。が、惜しい、鳴き尺9寸。ここで開放感、「上がりましょう」と意見も一致して、退渓。今年の夏の釣りの、会心のドライガイドになった。











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