2025年10月20日月曜日

ドライガイド2025-29、秋の入り口。(2025.10.20)

  檜枝岐村が思い出の土地だというゲストは、釣り上がり志向の健脚な紳士だった。当初の希望は只見町の黒谷川の釣りだったが、アブが大量発生する川で標高が高くはないので気温は高いなど、近年の概況をお電話で説明したところ、檜枝岐村方面に釣り場は変更となった。自然の濃い渓流での釣り上がりが好みという事で、合いそうな区間をチョイスして、いざスタートフィッシング。9月中旬ではちょっと寒いかなというスタイルですが、寒いまでは無かったので良かった。もう気温は25℃を下回るようになってきていますからね。標高も1000m近辺で、ペアリングが始まったイワナも見られました。
 なかなか反応が返ってこない状況が続き、1時間は過ぎてしまった。ここで新しい足跡を発見して、どうも後追いになってしまったようだ。先行者の車は確認できなかったが、コロナ禍を機に渓流ルアーが広まってからは、びっくりすような走破で釣り上がるアングラーもいるので、入渓点近くに車があるとは限らない。それでも途中からはイワナが浮き始めて、サイトフィッシングもできるようになった。これが簡単じゃなく手こずるが、反応は必ずある。良く言う1投目が重要で、1投目で決められれば釣れる可能性も高くなるが、現実はそううまくはいかない。初めて来たポイントで上手く行く事なんて、稀な方かも知れない。案の定、イワナに勝ちを譲るという結果になり、釣り人しては悔しい気持ちもあるが、少し笑顔もある。釣りを楽しまれている様子は、見守っている側としても、やはり嬉しい。
 先行者らしき足跡が消えて、区間のラストで良い巻きが出てきた。ここで1尾目がヒットして、9寸イワナ。良いイワナが釣れた。今年の猛暑の夏では巻き返しでの反応も極端に減ったが、秋めいてきてイワナの動きも良くなってきたようだ。写真も撮って、しばし休憩。時間はお昼前くらい。区間を変える相談をして話はまとまり、一度退渓して移動する事にした。まだ時間はあるので、釣り場を知ってもらう上でも、それは歓迎との事。きれいな川で良いイワナが釣れたので、興味がないはずはない。ご案内しましょう。
 少し下流へ移動するため、林道を下りる。川幅は1.5~2倍に広がり、気温もやや暖かい。今度は魚影も確認でき、ほどなくイワナが釣れた。ポツポツと釣れて、釣り上がりも良いテンポ。流れの中からも7寸のイワナが飛び出してきて、真夏には見れなかった光景だ。ライントラブルも減って、気持ちよく竿を振られている。すっかりこの川が気に入ったようだった。片手ほどのイワナが釣れて、悪くはなかった。実は3連休直前の金曜だったので、それを思うと釣れた方かも知れない。思ったほどの釣り人は来ておらず、ラッキーだった。水の中の季節は、陸上よりも進んでいた事が分かった。夏から秋への時期は、フライフィッシングはとても難しい。今年の猛暑の夏は、自分の観察力も追いつけていなかった部分があった。









フライフィッシングやテンカラで自然渓流デビューなら、首都圏から近いみちのく会津がベストです。
始め方やタックル類のご相談、ショップの紹介など、お気軽にお問合せ下さい。
フライフィッシング・ドライテンカラを始めたい人や教わりたい人、歓迎です!
山菜採り・キノコ採りも、楽しいですよ。
お気軽にお問合せ、ご予約下さい。
ドライガイドかわゆきHPは、
https://sites.google.com/view/dgkawayuki/
フェイスブックページは、
https://www.facebook.com/tsuruhiro.tatsugi
インスタグラムは、https://www.instagram.com/kawayuki.tatsugi/
YouTubeかわゆきチャンネルは、
https://www.youtube.com/channel/UCe_0tqknmHuXev7_ul2OvvQ

2025年10月17日金曜日

キノコ採りガイド2025-1、今はナラタケがヒット中。(2025.10.17)

  2025年は猛暑の夏で、夏のキノコはほぼ全滅だった。そして、暑い日も予想以上に長く続いて、やっと初秋を感じたのは9月下旬になってから。これからも同じような季節の巡りになっていくと思うと、キノコ採りも思うようには楽しめないかも知れない。ここはドライの釣りでも言っていた観察力と対応力を養いながら、キノコの発生状況を上手く把握し、臨機応変に場所を求めタイミングを合わせるしかない。どうやら標高1000m周辺からは、季節は大きくは遅れていないようだと分かった。先日のブログに天然マイタケについて触れたが、もともとは8月下旬からがマイタケシーズンだった。マイタケでは10日~2週間はすでに季節がずれている。
 頑張って、キノコ採りガイドの始まりです。初級中級のキノコ採りガイドは、「楽しくキノコ採りをして、正しい知識を積み重ね、自分で同定して自分でキノコ採りが出来るようになる」という事を目指しいています。そして、美味しく頂くまでできれば、もうそれは100点ですよ。この日のキノコは、ハナイグチ、ナラタケ、シモフリシメジ、クリフウセンタケ、クリタケ、ハタケシメジ、ヌメリスギタケモドキの7種を同定。毒キノコは、ベニテングタケ、スギヒラタケ、ニガクリタケの3種を同定。その他の知識では、ツキノワグマの糞を理解して、今は主に何を食しているかを観察。5時間カースのガイドなので、盛りだくさんの内容になりました。
 ベニテングタケは人気のようです。世界の童話やアニメの世界に良く出てくるキノコなので、カラフルなキノコらしい姿は、ウケるらしい。食菌よりも積極的に写真をキープしていました。大きなベニタケ類を持って、ポーズです。ゲストは大学生で脚力に不安なし。来春からは東京との事で、つかの間の自然どっぷりの1日でした。ナラタケは推定2kg、帰ったら作業がたいへんだ。





フライフィッシングやテンカラで自然渓流デビューなら、首都圏から近いみちのく会津がベストです。
始め方やタックル類のご相談、ショップの紹介など、お気軽にお問合せ下さい。
フライフィッシング・ドライテンカラを始めたい人や教わりたい人、歓迎です!
山菜採り・キノコ採りも、楽しいですよ。
お気軽にお問合せ、ご予約下さい。
ドライガイドかわゆきHPは、
https://sites.google.com/view/dgkawayuki/
フェイスブックページは、
https://www.facebook.com/tsuruhiro.tatsugi
インスタグラムは、https://www.instagram.com/kawayuki.tatsugi/
YouTubeかわゆきチャンネルは、
https://www.youtube.com/channel/UCe_0tqknmHuXev7_ul2OvvQ

2025年10月16日木曜日

ドライガイド2025-28、スローペースのまったり釣り。(2025.10.16)

  秋の気配がしても良さそうですが、まったくの気配なし。いつまで暑い日が続くのやら、終わりが見えません。やや湿度が増して、残暑に変わったような気もします。9月中旬でもこの様子では、これからの温暖化は誰も中期長期予報を出せませんね。そう思っていたら、昼下がりの情報番組内のお天気コーナーで、キャスターが残暑と言い出した。湿度が増したと感じたのは、すなわち自分の予報が正解だった。少しは嬉しいが、まだ暑い日は続く。
 横浜のフライフィッシングショップなごみの遠藤店長が、プライベートで来てくれた。ビジネスからは離れて、気の合う同士の暑気払いの釣りと言ったところ。ちょうど暑さが落ち着いて、日程がうまく25℃位の日にあたった。2日どっぷり、いやいや、そうじゃなくて、2日まったりの釣り歩きです。これがまた楽しくて、自分も少し竿を出して、仲間に入れてもらいました。堰堤に挟まれた区間を3人でゆっくり歩くと、普段は見えなかったものが見えてきたり、毛鉤を変えてじっくりと反応の引き出し方を考えたり、やや自主練習にも似た釣りになりました。奥会津はツキノワグマと共に暮らしをしています。南会津町舘岩地区は盆地ではなく、山間部の川沿いに開かれた集落が展開しています。したがって、自然の生き物とは生活圏が多く重なっていて、国道352であっても夜間になるとクマが横切って行きます。釣りで川沿いに行けばなおさら遭遇する機会は多く、森には痕跡が残されています。
 釣りバカな写真を選んでみました。「やってるな」と共感してもらえれば幸いです。そこまでやるかという姿勢でのキャスティングは、バブルラインの終わりにある岩盤のえぐれの前で、立派な尺上イワナが浮いていたから。実は流れは相当に複雑で、イワナが浮き上がるタイミングに合わせて毛鉤をレーンに乗せるという、半分は偶然を期待するような場面でした。8.6fのロッドでも、プレゼンテーションをより正確にさせるために、自分自身も可能な限りストーキング。何度か反応して、口を使ったこともありましたが、きっちりフッキングには至らずで、えぐれの主には「また、来なさい」と言われてしまいました。イワナは何尾か釣れて、めでたしです。ブナムシニンフの有効性は激しく、ドライには見向きもしないイワナが何投かで掛かっちゃいました。凄いの一言。
 次の日は前日の続きの区間。昨日の釣りが結構面白かったので、コースが日陰でもあったので、意見が一致しました。滝壺まで釣り上がって、ここでもブナムシニンフが炸裂、連発です。午前中の空気はひんやりしていて、関東の気温より10℃低いですから、釣り上がりも快適です。最後の滝壺では、エッジのバブルラインに複数のイワナが乗っている事が分かった瞬間、の遠藤店長の表情。バブルラインの下の岩が不規則な大きさの連続で、その合間からイワナが飛び出してきます。こんな光景はなかなかありません。入渓のタイミングが9時過ぎからなので、いわゆる「イワナの釣りは10時から」と言われるイワナ時間に重なったのも良かったでしょう。静かにゆっくり釣り上がると、こんなに魚がいるのかと驚かされます。発見ですね。
 おまけは、ツキノワグマの駆除の場面に遭遇。ドラム缶のワナに掛かっていて、駆除後の軽トラに横たわった本物は、今年の事故の現実をこの目で確認させられました。自分にとっては日常的な事なので、クマでもシカでも別段驚きはしないですが、ゲストの2人には異次元な出来事だったようです。マタギも今ではワナ猟が中心です。ドラム缶をグリーンに塗るのも、マタギの仕事のうちです。奥会津の生き物教室はこれで終わりになります。













フライフィッシングやテンカラで自然渓流デビューなら、首都圏から近いみちのく会津がベストです。
始め方やタックル類のご相談、ショップの紹介など、お気軽にお問合せ下さい。
フライフィッシング・ドライテンカラを始めたい人や教わりたい人、歓迎です!
山菜採り・キノコ採りも、楽しいですよ。
お気軽にお問合せ、ご予約下さい。
ドライガイドかわゆきHPは、
https://sites.google.com/view/dgkawayuki/
フェイスブックページは、
https://www.facebook.com/tsuruhiro.tatsugi
インスタグラムは、https://www.instagram.com/kawayuki.tatsugi/
YouTubeかわゆきチャンネルは、
https://www.youtube.com/channel/UCe_0tqknmHuXev7_ul2OvvQ

2025年10月11日土曜日

天然マイタケが転がり込んできた。(2025.10.11)

 9月の渓流フィールドガイドでの出来事だった。そろそろ退渓の時間という時に、ゲストに説明をしてササ藪を分けながら進んでいた。アップダウンが2回あるルートでアップした時に「よいしょ」と登り切って1歩分け入ったら、そこにはマイタケが輝いていた。天然のマイタケが自生している姿は初めてで、張りと艶がある若々しいマイタケだった。ザクッと抱え込んで持ち上げると軽く3~4kgはあり、舞はせずとも声は大きく高くなった。ゲストも当然初めてだった。今夜お泊りなら宿への手土産に持たせようと聞いてみたら、今時の車中泊との事で、自分が無事に持ち帰る事になった。
 天然マイタケの宴は、約1週間ほど続いた。持ち帰ったその日の夕食にはさっそく天ぷらにして、次の日はマイタケご飯とホイル焼き2種。栽培ものとは明らかに違う張りの強さは、新鮮なうちに頂いたのでなおさらピンピンしていた。マイタケご飯もマイタケがしなしなせず立っている。ホイル焼きもしなしなの欠片もなく歯ごたえが想像以上。若いマイタケだったので虫がほとんどは入っていない。採れた時期が走りだったので売ったら1万円は超えるだろうと思いながらも、猛スピードで平らげてしまった。美味しいものは美味しいうちに、当たり前だ。
 夫婦で共通した感想は、張りが強い、歯ごたえがある、軸の部分も美味しい、という事。あと、店先の天然マイタケを買って帰る人の気持ちが分かった、という事も。キノコ採りでは大物だが、初級中級のキノコ採りガイドではおそらく出遭う事はないだろう。でも、川から退渓するような場所にも出ているとなると、9月の釣りには楽しみが増えた。尺上イワナよりも喜びのランクは数段上になるからね。しかも家族みんなで笑顔にもなれる。こんなハッピーな事はない。タダだし。
 余談だが、マイタケをずっと食べていると、おトイレもマイタケ臭になる。山の恵みの芳香剤は、コゴミの大量消費以来だ。もちろん繊維質もたっぷり摂取できる。中高年には最高じゃないか。










フライフィッシングやテンカラで自然渓流デビューなら、首都圏から近いみちのく会津がベストです。
始め方やタックル類のご相談、ショップの紹介など、お気軽にお問合せ下さい。
フライフィッシング・ドライテンカラを始めたい人や教わりたい人、歓迎です!
山菜採り・キノコ採りも、楽しいですよ。
お気軽にお問合せ、ご予約下さい。
ドライガイドかわゆきHPは、
https://sites.google.com/view/dgkawayuki/
フェイスブックページは、
https://www.facebook.com/tsuruhiro.tatsugi
インスタグラムは、https://www.instagram.com/kawayuki.tatsugi/
YouTubeかわゆきチャンネルは、
https://www.youtube.com/channel/UCe_0tqknmHuXev7_ul2OvvQ

2025年10月10日金曜日

ドライガイド2025-27、いたずらな川の魔力。(2025.10.10)

  釣り場を知りたいとの事で、再び人気の大渓流へ。流れの読み違いではないが、イワナは姿を現さない。良いポイントでも、ことごとく沈黙が続き、疑問には思ってもきっちり丁寧にトレースしてしまう。またもや川の魔力が襲いかかる。この日は31℃の予報が出ていても、実際に30℃に届かないくらい。でも、陽当たりに出るとやはり暑い。そして湿度もある。スタート時点では予想もしなかった展開だが、フライフィッシングでは良くある事だろう。先行者はいないと思っていたらいたとかに似ている状況。最初のポイントで小さめだったがフッキングせず、加えて違うレーンで針掛かりしたがバレてしまった。良い予感を感じたのもつかの間で、”1尾が早いと後が続かない”というやつか。いや、釣れてはいないから、ちょっと違うか。なんて、考えながらも時間が過ぎていく。
 雷雨ではなかったが、途中で30分ほどのバチャバチャ雨にあたった。ちょうどお昼に差し掛かる時だったので、木々の下で雨宿りしながらのランチタイムになった。雨の中でお昼ご飯は初めてだった。あまりに止む気配がないので、どうしようかと思い始めた頃に普通の雨になってきて、そのまま雨の成り行きを見ながら釣り続行。もちろん、雨の良い影響を期待してだが、期待を裏切って川水が濁ってしまった。巡りが悪いが、急なバチャバチャ雨では上流や沢筋は濁ってもおかしくはない。その後は次第に雨は止みそうで、これはラッキー。まだ濁りは取れないが、笹濁りになってきた。川は貸切りだし、悪い巡りが少しは持ち直したか。雨のおかげで気温が少し下がったので、期待だけは膨らむ。
 川の魔力にやや押され気味で、ゲストは体力と集中力が奪われる。雨のインターバルがあっても、一度疲れを感じてしまうとすぐに疲れが出てしまう。午後3時を回ったか、少し虫っ気が出てきた。空気がふんわりと暖かくなって、天気の回復は近いようだ。「あれ~、釣れないのかなあ、状況良くないもんなあ」と昼過ぎからずっと話しているが、イワナがいない事はない。軽い休みを取りながら、浅瀬にも毛鉤をトレースする。「う~ん?」と思いながら、毛鉤を打ち込む。すると、ピックアップのタイミングぎりぎりで、教科書通りの「バシャッ」と食ってきた。流れの肩だ。ググっと良い引きをしたイワナは一度上流へ向かって走り、流れに押されたところで取り込む。良型イワナの手応えにすでに笑顔がこぼれて、安心したところでバレた。バレちゃった。力が抜けたかのように、肩がおちた。二人して、笑いが起こった。今日一の笑いだった。
 「よ~し、来シーズンは、夏じゃなくて夏の前に来よう。今から楽しみですよ」、最後の笑いで救われたようだった。そう言ってもらえると、こちらも救われる。厳しいガイドはたまにあるが、それがいつだかは分からない。いたずらに、遊ばれているようでも、終わってみると楽しいのが、フライの世界なのか。










フライフィッシングやテンカラで自然渓流デビューなら、首都圏から近いみちのく会津がベストです。
始め方やタックル類のご相談、ショップの紹介など、お気軽にお問合せ下さい。
フライフィッシング・ドライテンカラを始めたい人や教わりたい人、歓迎です!
山菜採り・キノコ採りも、楽しいですよ。
お気軽にお問合せ、ご予約下さい。
ドライガイドかわゆきHPは、
https://sites.google.com/view/dgkawayuki/
フェイスブックページは、
https://www.facebook.com/tsuruhiro.tatsugi
インスタグラムは、https://www.instagram.com/kawayuki.tatsugi/
YouTubeかわゆきチャンネルは、
https://www.youtube.com/channel/UCe_0tqknmHuXev7_ul2OvvQ

2025年10月8日水曜日

ドライガイド2025-26、ドキドキの夏イワナ。(2025.10.8)

 夏には風物詩が多くあり、川に行くとトリカブトの花はとても象徴的だ。薄い紫色の花と濃い紫色の花があるが、ここでは濃い紫色の花に出会った。川沿いでは紫色はひと際自己主張しているように見えて、艶っぽくもあり、こちらを見ているよう。あまり鳥の頭には見えないが、花が3連で付いているからだろうか。気が付くと、夏の終わり頃にトリカブトの花を見る。毎年の事なのに、花を見つけると嬉しくもある。
 ゲストは3回目のガイド依頼になった。こんな自分のガイドを受け入れてくれるとは、ありがたく思う。毎回違う川に行っているが、激戦区の南会津なのに数も釣れている。違う季節に、違う渓相、違う渓魚、確かにガイドを頼むと効率の良い釣りが出来る。3回ともお天気も悪くなく、風も穏やかで、釣り日和。巡り合わせというものも、きっとあるのだろう。夏の釣り上がりに選んだ釣り場は、檜枝岐村の山岳渓流区間。真夏ゆえに数の釣果は望めないが、大型のイワナが浮いている場面に遭遇できる可能性が高い。記憶にあるだけでも今シーズンは5ヵ所は確認できている。先行者がいないので、さあ、スローペースで行きましょう。釣り急ぐと良い事ないですよ。
 集合は暑さを避けるため7:30だったので、イワナ釣りには早すぎるのだろう。ゆうくりと忘れ物しないように準備して、少し歩いてから入渓。変わらず美しい渓相だが、ゲストにとっては初めて釣りをする場所なので、ワクワクが止まらない様子にとれる。20分ほど釣り上がって、イワナが良い反応をしたがフッキングせず。見えるイワナは多くはなく、良型はことごとくスプーク。あっと言う間に時間は過ぎて、お昼ご飯でリラックス。小さいイワナの反応もあったが、毛鉤のくわえ方が浅いようだ。それは夏ですね。口の端でちょんと噛むような印象。そしてピュンと逃げ込んでしまう。浅場に定位しているイワナはやる気はあるが、ストーキングとキャスティングが難しい。これも夏、致し方ない。やる気イワナを見つけて、数打つしかない。ゲストは終始夢中のようで、渓相が気に入ったそうだ。
 ビッグチャンスが来た。良型3尾のイワナが大岩に囲まれたプールで定位している。そのうちの1尾は表層まで上がってきては捕食を繰り返すという、なんとも夢のようなシチュエーションだろうか。小さい虫がハッチしている。スプークだけはさせないように、立ち位置を遡行してきた対岸側に移動。流れの落差でブラインドになれる事が分かり、ここは大胆に距離を縮める。キャスティング時のモーションも最小限にできるので、これがベストポジションだった。あとはイワナが浮いてくるタイミングに合わせて、プレゼンテーションを決めるだけ。いやいや、それが厳しいのよ。やりとりは15分を超えて、何度目のインターバルだっただろうか。イワナをビビらせないように、休ませ休ませチャンスを待つ。立ち位置の良さできっちりと毛鉤を投げられるが、イワナだってすべてに反応するわけではないし、主導権は完全にイワナにある。休ませ休ませが効果あって、きれいにフッキングまで持って行けたのは20分を過ぎてからだった。見ていてもハッとする瞬間だった。緊張感のある時間はやっと解放され、充実の1日となった。








フライフィッシングやテンカラで自然渓流デビューなら、首都圏から近いみちのく会津がベストです。
始め方やタックル類のご相談、ショップの紹介など、お気軽にお問合せ下さい。
フライフィッシング・ドライテンカラを始めたい人や教わりたい人、歓迎です!
山菜採り・キノコ採りも、楽しいですよ。
お気軽にお問合せ、ご予約下さい。
ドライガイドかわゆきHPは、
https://sites.google.com/view/dgkawayuki/
フェイスブックページは、
https://www.facebook.com/tsuruhiro.tatsugi
インスタグラムは、https://www.instagram.com/kawayuki.tatsugi/
YouTubeかわゆきチャンネルは、
https://www.youtube.com/channel/UCe_0tqknmHuXev7_ul2OvvQ

2025年10月7日火曜日

2025年のキノコ採りガイド、承り中です。(2025.10.7)

 「初歩のキノコ採り」と題して、2024年10月からキノコ採りガイドを行っています。ただキノコを採らせてめでたしめでたしというキノコ採りガイドは良くあります。またキノコを採って来させて食べれるもの食べられないもの選抜してあげるというガイドも良くあります。これでは参加者はあまり知識につながりません。「初歩」で分かるように、初心者・初級者向けの、これからキノコ採りを楽しもうという方に向けた教書的なガイドツアーです。その時の旬のターゲットのキノコを設定し、その生態、発生状況をきちんと把握する事から始め、一緒に歩きながら収穫し、その都度質問にも答えていきます。こわい、難しい、分からない、という段階から、分かるキノコを一種類づつ追加し知識にして、同時に出ている毒キノコも習います。そうすると、次々に知識が増えて、確実に「これは間違いない」となり、不安であればすぐに質問し、同定が確かなものになっていきます。もう、ニコニコですね。
 2025年からは3時間コースとお昼ご飯持参の5時間コースの2プランをご用意しています。集合は8:00~8:30頃、集合場所は道の駅・スキー場・公園などにしています。
3時間なら1~2ヵ所、5時間なら2~3ヵ所、それぞれ散策して、知識と経験を身に着けて下さい。ゆくゆくはご自身で確実な同定から安心して食べるまで、山里の季節の恵みを楽しんでもらいたいと思っています。目に見えるキノコすべてに手を出すのではなく、①メインターゲット、②サブターゲット、③その時の毒キノコ、この3点に絞り、分かるキノコだけを選別して、分からないキノコは後で同定しましょう。
 近年のクマ被害は、拡大している傾向にあります。地方の人口過疎化が要因でもありますが、1番の要因はクマにとって人里に美味しい食べ物があり、少し危険でも食べ物を得る事が出来るからです。トウモロコシ・クルミ・クリ・ジャガイモ・カキなどの果物や穀物が目的であって、決して食肉の類を狙って食べに来ているわけではありません。そこにたまたまニワトリがいたりすると、騒がしいし目立つので手を伸ばしただけの事です。偶然の成り行きで肉の味を知ってしまう事になります。キノコ採りでは逆にクマのテリトリーに入る場合もありますが、鈴・笛・スプレー等のクマ対策をしっかりして、特に地面ばかりを見ずに広く周囲を見渡す、複数人で行動し仲間との距離を近く保つなど、基本的な事を守るように心掛けましょう。キノコ採りの時間帯も8:00~14:00までとして、必ず日中の明るさがあるうちに車に戻りましょう。特に15:30からは急に陽がかげる場合があり、日陰ならなおさら危険が増すので注意が必要です
 20250年のキノコ採りガイドは全日対応で午前中から催行しています。参加費等は「ドライガイドかわゆき」のHPにて、ご確認下さい。

 9/27土曜にキノコの様子を見に行ったら、きれいなホウキタケが採れました。この日のうちに処理して、夕食に天ぷらで頂きました。10/1水曜の道の駅田島でもキノコが並んでいます。見た目には元気がないホウキタケが、盛り合わせで1200円なり。サクラシメジも出ています。マイタケはありますが、会津人大好物のシシタケ(コウタケ)はまだのようです。


フライフィッシングやテンカラで自然渓流デビューなら、首都圏から近いみちのく会津がベストです。
始め方やタックル類のご相談、ショップの紹介など、お気軽にお問合せ下さい。
フライフィッシング・ドライテンカラを始めたい人や教わりたい人、歓迎です!
山菜採り・キノコ採りも、楽しいですよ。
お気軽にお問合せ、ご予約下さい。
ドライガイドかわゆきHPは、
https://sites.google.com/view/dgkawayuki/
フェイスブックページは、
https://www.facebook.com/tsuruhiro.tatsugi
インスタグラムは、https://www.instagram.com/kawayuki.tatsugi/
YouTubeかわゆきチャンネルは、
https://www.youtube.com/channel/UCe_0tqknmHuXev7_ul2OvvQ

ドライガイド2025-29、秋の入り口。(2025.10.20)

  檜枝岐村が思い出の土地だというゲストは、釣り上がり志向の健脚な紳士だった。当初の希望は只見町の黒谷川の釣りだったが、アブが大量発生する川で標高が高くはないので気温は高いなど、近年の概況をお電話で説明したところ、檜枝岐村方面に釣り場は変更となった。自然の濃い渓流での釣り上がりが...