2025年10月25日土曜日

ドライガイド2025-30、ラストチャンス。(2025.10.25)

  連続の後追いになってしまった。行程の半分を過ぎた地点にある堰堤の下で、エサ釣りさんが2人もにこやかに会話していて、どっしりと腰を据えていた。釣りに夢中なので、こちらにはまったく気が付いてない。仕方なく邪魔しないように退渓点まで上がって、場所を変更しる事にした。アタリ無し、魚影見ず、ハズレを引いてしまった。自分達よりも1つ下の堰堤から釣り上がってきたようだ。いったい何時から釣りしているんだか。
 林道を数キロ下って、仕切り直しです。今度は魚影は確認できます。相変わらずの厳しい釣りですが、イワナがちゃんといてくれるだけでもありがたい。もう9月の下旬に入り、遅れていた季節の変わり目にハマっている。幸いだったのは、真夏には水棲昆虫ゼロの川だったのに、今はコカゲロウが飛び始めている。水の中は遅れながらも遅れ過ぎているわけではなさそう。午後に入ると一層コカゲロウを視認できるようになってきた。この日1番の良型イワナを発見。吸い込みライズもしているが、その場所の流れが複雑で、これはしびれる。だいたい30分くらいは場所を休ませながら狙って、惜しいアタリが2回。うまく掛かったかと思ったが、残念ながらフッキングまでには至らず、姿を消してしまった。今シーズンに実績のあるポイントだったので、たはり良いイワナはこういう場所にいるんだなと、生き物の知恵に感心させられた。
 コカゲロウがとにかく目立つようになった。時間は15時を過ぎて、早めのディナータイムの始まり。再度区間を変えて、比較的緩い流れを探して入渓。ここで15時半は過ぎていた。状況はなかなか渋いままだが、コカゲロウに小型のトビケラが混ざり、ハッチしている場所でアタリがあればきれいにフッキングする確率が高いだろう。低い堰堤下の流れでは、コカゲロウがさらに目立つ。いつもは堰堤から流れ落ちる両サイドの巻き返しが狙いだが、ハッチが多いと全部の流れをひと通り攻めてみるしかない。ハッチに誘われてイワナが出て来ていてもおかしくはない。「ここは全部やろう」と伝えて数分後、8.6fのロッドが曲がっていた。予想外の近距離でヒットしたので、驚きながらも笑いがこぼれる。警戒心よりも食い気が勝った時のイワナの大胆さに感謝です。
 いかにして渓魚に遭うか、やる気のある奴はどこにいるのか、どうやったら目の前のイワナが口を使うのか。生きるためにエサを探している事は間違いないので、まずは警戒させない事が基本です。毛鉤に気付いてもらう事、毛鉤を食べられる位置に流す事、少ないキャスティング回数で可能性を高める事、分かっていてもどれも現実の場面では難しい。緊張感もあるかも知れないし、ライントラブルになるかも知れない。でもそういった場面を何度も経験する事で、また次の機会が巡ってきます。回り道や遠回りは決して目的地に着けないわけではない。違う魚を探すのも悪くは無いですが、経験はしておいても無駄ではないでしょう。やってみましょう。








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2025年10月24日金曜日

キノコ採りガイド2025-2、ハナイグチの第2波が来た。(2025.10.24)

  昨年やまゆきかわゆきでのキノコ採りツアーに参加された方が、嬉しい今回のゲストさん。昨年のツアー時とほとんど同じ時期になりましたが、キノコの事情は違います。キノコ採り入門に最適なハナイグチは、今年はすでに1回まとまって発生してしまい、今や老菌になってしまっている。去年はあんなに出ていたのにと残念がっても仕方がありません。キノコは生もので、常に成長していってしまいます。前もって収穫は難しいかもとお伝えしていたので、3人で成菌・老菌・幼菌の3種類を探します。同定を繰り返す事で、自信が付くという事です。幸いにハナイグチは2度目の発生の走りにあたり、2人で頂くには多過ぎるくらい採れました。これは良かった。そしてまだまだハナイグチは期待できるぞ、と。
 季節が進んで新参はムキタケ、手を伸ばして収穫です。ちょうどツキヨタケの中毒例が浜通りで報道されたばかりだったので、同定の仕方も勉強します。偶然ですが、奥さんは相馬出身でした。そしてナラタケは引き続き出ていますね。ナラタケはレギュラーキノコですので、何度も見つけてしっかり覚えましょう。ソバカスとツバですよ。
 クマ糞も認識して、今年の最重要項目です。今はドングリとヤマグリを主食にしているので、ちょっと糞を崩して勉強です。最後は立ち枯れにヌメリスギタケモドキを発見。肉厚でずっしりした感触に、ホクホクしてしまいます。3時間はあっという間ですが、この他にもチャナメツムタケが走りでした。季節は秋の真ん中に近づいて来ました。キノコ採りは日本の秋を肌で感じられる大人の遊びですね。










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2025年10月20日月曜日

ドライガイド2025-29、秋の入り口。(2025.10.20)

  檜枝岐村が思い出の土地だというゲストは、釣り上がり志向の健脚な紳士だった。当初の希望は只見町の黒谷川の釣りだったが、アブが大量発生する川で標高が高くはないので気温は高いなど、近年の概況をお電話で説明したところ、檜枝岐村方面に釣り場は変更となった。自然の濃い渓流での釣り上がりが好みという事で、合いそうな区間をチョイスして、いざスタートフィッシング。9月中旬ではちょっと寒いかなというスタイルですが、寒いまでは無かったので良かった。もう気温は25℃を下回るようになってきていますからね。標高も1000m近辺で、ペアリングが始まったイワナも見られました。
 なかなか反応が返ってこない状況が続き、1時間は過ぎてしまった。ここで新しい足跡を発見して、どうも後追いになってしまったようだ。先行者の車は確認できなかったが、コロナ禍を機に渓流ルアーが広まってからは、びっくりすような走破で釣り上がるアングラーもいるので、入渓点近くに車があるとは限らない。それでも途中からはイワナが浮き始めて、サイトフィッシングもできるようになった。これが簡単じゃなく手こずるが、反応は必ずある。良く言う1投目が重要で、1投目で決められれば釣れる可能性も高くなるが、現実はそううまくはいかない。初めて来たポイントで上手く行く事なんて、稀な方かも知れない。案の定、イワナに勝ちを譲るという結果になり、釣り人しては悔しい気持ちもあるが、少し笑顔もある。釣りを楽しまれている様子は、見守っている側としても、やはり嬉しい。
 先行者らしき足跡が消えて、区間のラストで良い巻きが出てきた。ここで1尾目がヒットして、9寸イワナ。良いイワナが釣れた。今年の猛暑の夏では巻き返しでの反応も極端に減ったが、秋めいてきてイワナの動きも良くなってきたようだ。写真も撮って、しばし休憩。時間はお昼前くらい。区間を変える相談をして話はまとまり、一度退渓して移動する事にした。まだ時間はあるので、釣り場を知ってもらう上でも、それは歓迎との事。きれいな川で良いイワナが釣れたので、興味がないはずはない。ご案内しましょう。
 少し下流へ移動するため、林道を下りる。川幅は1.5~2倍に広がり、気温もやや暖かい。今度は魚影も確認でき、ほどなくイワナが釣れた。ポツポツと釣れて、釣り上がりも良いテンポ。流れの中からも7寸のイワナが飛び出してきて、真夏には見れなかった光景だ。ライントラブルも減って、気持ちよく竿を振られている。すっかりこの川が気に入ったようだった。片手ほどのイワナが釣れて、悪くはなかった。実は3連休直前の金曜だったので、それを思うと釣れた方かも知れない。思ったほどの釣り人は来ておらず、ラッキーだった。水の中の季節は、陸上よりも進んでいた事が分かった。夏から秋への時期は、フライフィッシングはとても難しい。今年の猛暑の夏は、自分の観察力も追いつけていなかった部分があった。









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2025年10月17日金曜日

キノコ採りガイド2025-1、今はナラタケがヒット中。(2025.10.17)

  2025年は猛暑の夏で、夏のキノコはほぼ全滅だった。そして、暑い日も予想以上に長く続いて、やっと初秋を感じたのは9月下旬になってから。これからも同じような季節の巡りになっていくと思うと、キノコ採りも思うようには楽しめないかも知れない。ここはドライの釣りでも言っていた観察力と対応力を養いながら、キノコの発生状況を上手く把握し、臨機応変に場所を求めタイミングを合わせるしかない。どうやら標高1000m周辺からは、季節は大きくは遅れていないようだと分かった。先日のブログに天然マイタケについて触れたが、もともとは8月下旬からがマイタケシーズンだった。マイタケでは10日~2週間はすでに季節がずれている。
 頑張って、キノコ採りガイドの始まりです。初級中級のキノコ採りガイドは、「楽しくキノコ採りをして、正しい知識を積み重ね、自分で同定して自分でキノコ採りが出来るようになる」という事を目指しいています。そして、美味しく頂くまでできれば、もうそれは100点ですよ。この日のキノコは、ハナイグチ、ナラタケ、シモフリシメジ、クリフウセンタケ、クリタケ、ハタケシメジ、ヌメリスギタケモドキの7種を同定。毒キノコは、ベニテングタケ、スギヒラタケ、ニガクリタケの3種を同定。その他の知識では、ツキノワグマの糞を理解して、今は主に何を食しているかを観察。5時間カースのガイドなので、盛りだくさんの内容になりました。
 ベニテングタケは人気のようです。世界の童話やアニメの世界に良く出てくるキノコなので、カラフルなキノコらしい姿は、ウケるらしい。食菌よりも積極的に写真をキープしていました。大きなベニタケ類を持って、ポーズです。ゲストは大学生で脚力に不安なし。来春からは東京との事で、つかの間の自然どっぷりの1日でした。ナラタケは推定2kg、帰ったら作業がたいへんだ。





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2025年10月16日木曜日

ドライガイド2025-28、スローペースのまったり釣り。(2025.10.16)

  秋の気配がしても良さそうですが、まったくの気配なし。いつまで暑い日が続くのやら、終わりが見えません。やや湿度が増して、残暑に変わったような気もします。9月中旬でもこの様子では、これからの温暖化は誰も中期長期予報を出せませんね。そう思っていたら、昼下がりの情報番組内のお天気コーナーで、キャスターが残暑と言い出した。湿度が増したと感じたのは、すなわち自分の予報が正解だった。少しは嬉しいが、まだ暑い日は続く。
 横浜のフライフィッシングショップなごみの遠藤店長が、プライベートで来てくれた。ビジネスからは離れて、気の合う同士の暑気払いの釣りと言ったところ。ちょうど暑さが落ち着いて、日程がうまく25℃位の日にあたった。2日どっぷり、いやいや、そうじゃなくて、2日まったりの釣り歩きです。これがまた楽しくて、自分も少し竿を出して、仲間に入れてもらいました。堰堤に挟まれた区間を3人でゆっくり歩くと、普段は見えなかったものが見えてきたり、毛鉤を変えてじっくりと反応の引き出し方を考えたり、やや自主練習にも似た釣りになりました。奥会津はツキノワグマと共に暮らしをしています。南会津町舘岩地区は盆地ではなく、山間部の川沿いに開かれた集落が展開しています。したがって、自然の生き物とは生活圏が多く重なっていて、国道352であっても夜間になるとクマが横切って行きます。釣りで川沿いに行けばなおさら遭遇する機会は多く、森には痕跡が残されています。
 釣りバカな写真を選んでみました。「やってるな」と共感してもらえれば幸いです。そこまでやるかという姿勢でのキャスティングは、バブルラインの終わりにある岩盤のえぐれの前で、立派な尺上イワナが浮いていたから。実は流れは相当に複雑で、イワナが浮き上がるタイミングに合わせて毛鉤をレーンに乗せるという、半分は偶然を期待するような場面でした。8.6fのロッドでも、プレゼンテーションをより正確にさせるために、自分自身も可能な限りストーキング。何度か反応して、口を使ったこともありましたが、きっちりフッキングには至らずで、えぐれの主には「また、来なさい」と言われてしまいました。イワナは何尾か釣れて、めでたしです。ブナムシニンフの有効性は激しく、ドライには見向きもしないイワナが何投かで掛かっちゃいました。凄いの一言。
 次の日は前日の続きの区間。昨日の釣りが結構面白かったので、コースが日陰でもあったので、意見が一致しました。滝壺まで釣り上がって、ここでもブナムシニンフが炸裂、連発です。午前中の空気はひんやりしていて、関東の気温より10℃低いですから、釣り上がりも快適です。最後の滝壺では、エッジのバブルラインに複数のイワナが乗っている事が分かった瞬間、の遠藤店長の表情。バブルラインの下の岩が不規則な大きさの連続で、その合間からイワナが飛び出してきます。こんな光景はなかなかありません。入渓のタイミングが9時過ぎからなので、いわゆる「イワナの釣りは10時から」と言われるイワナ時間に重なったのも良かったでしょう。静かにゆっくり釣り上がると、こんなに魚がいるのかと驚かされます。発見ですね。
 おまけは、ツキノワグマの駆除の場面に遭遇。ドラム缶のワナに掛かっていて、駆除後の軽トラに横たわった本物は、今年の事故の現実をこの目で確認させられました。自分にとっては日常的な事なので、クマでもシカでも別段驚きはしないですが、ゲストの2人には異次元な出来事だったようです。マタギも今ではワナ猟が中心です。ドラム缶をグリーンに塗るのも、マタギの仕事のうちです。奥会津の生き物教室はこれで終わりになります。













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2025年10月11日土曜日

天然マイタケが転がり込んできた。(2025.10.11)

 9月の渓流フィールドガイドでの出来事だった。そろそろ退渓の時間という時に、ゲストに説明をしてササ藪を分けながら進んでいた。アップダウンが2回あるルートでアップした時に「よいしょ」と登り切って1歩分け入ったら、そこにはマイタケが輝いていた。天然のマイタケが自生している姿は初めてで、張りと艶がある若々しいマイタケだった。ザクッと抱え込んで持ち上げると軽く3~4kgはあり、舞はせずとも声は大きく高くなった。ゲストも当然初めてだった。今夜お泊りなら宿への手土産に持たせようと聞いてみたら、今時の車中泊との事で、自分が無事に持ち帰る事になった。
 天然マイタケの宴は、約1週間ほど続いた。持ち帰ったその日の夕食にはさっそく天ぷらにして、次の日はマイタケご飯とホイル焼き2種。栽培ものとは明らかに違う張りの強さは、新鮮なうちに頂いたのでなおさらピンピンしていた。マイタケご飯もマイタケがしなしなせず立っている。ホイル焼きもしなしなの欠片もなく歯ごたえが想像以上。若いマイタケだったので虫がほとんどは入っていない。採れた時期が走りだったので売ったら1万円は超えるだろうと思いながらも、猛スピードで平らげてしまった。美味しいものは美味しいうちに、当たり前だ。
 夫婦で共通した感想は、張りが強い、歯ごたえがある、軸の部分も美味しい、という事。あと、店先の天然マイタケを買って帰る人の気持ちが分かった、という事も。キノコ採りでは大物だが、初級中級のキノコ採りガイドではおそらく出遭う事はないだろう。でも、川から退渓するような場所にも出ているとなると、9月の釣りには楽しみが増えた。尺上イワナよりも喜びのランクは数段上になるからね。しかも家族みんなで笑顔にもなれる。こんなハッピーな事はない。タダだし。
 余談だが、マイタケをずっと食べていると、おトイレもマイタケ臭になる。山の恵みの芳香剤は、コゴミの大量消費以来だ。もちろん繊維質もたっぷり摂取できる。中高年には最高じゃないか。










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2025年10月10日金曜日

ドライガイド2025-27、いたずらな川の魔力。(2025.10.10)

  釣り場を知りたいとの事で、再び人気の大渓流へ。流れの読み違いではないが、イワナは姿を現さない。良いポイントでも、ことごとく沈黙が続き、疑問には思ってもきっちり丁寧にトレースしてしまう。またもや川の魔力が襲いかかる。この日は31℃の予報が出ていても、実際に30℃に届かないくらい。でも、陽当たりに出るとやはり暑い。そして湿度もある。スタート時点では予想もしなかった展開だが、フライフィッシングでは良くある事だろう。先行者はいないと思っていたらいたとかに似ている状況。最初のポイントで小さめだったがフッキングせず、加えて違うレーンで針掛かりしたがバレてしまった。良い予感を感じたのもつかの間で、”1尾が早いと後が続かない”というやつか。いや、釣れてはいないから、ちょっと違うか。なんて、考えながらも時間が過ぎていく。
 雷雨ではなかったが、途中で30分ほどのバチャバチャ雨にあたった。ちょうどお昼に差し掛かる時だったので、木々の下で雨宿りしながらのランチタイムになった。雨の中でお昼ご飯は初めてだった。あまりに止む気配がないので、どうしようかと思い始めた頃に普通の雨になってきて、そのまま雨の成り行きを見ながら釣り続行。もちろん、雨の良い影響を期待してだが、期待を裏切って川水が濁ってしまった。巡りが悪いが、急なバチャバチャ雨では上流や沢筋は濁ってもおかしくはない。その後は次第に雨は止みそうで、これはラッキー。まだ濁りは取れないが、笹濁りになってきた。川は貸切りだし、悪い巡りが少しは持ち直したか。雨のおかげで気温が少し下がったので、期待だけは膨らむ。
 川の魔力にやや押され気味で、ゲストは体力と集中力が奪われる。雨のインターバルがあっても、一度疲れを感じてしまうとすぐに疲れが出てしまう。午後3時を回ったか、少し虫っ気が出てきた。空気がふんわりと暖かくなって、天気の回復は近いようだ。「あれ~、釣れないのかなあ、状況良くないもんなあ」と昼過ぎからずっと話しているが、イワナがいない事はない。軽い休みを取りながら、浅瀬にも毛鉤をトレースする。「う~ん?」と思いながら、毛鉤を打ち込む。すると、ピックアップのタイミングぎりぎりで、教科書通りの「バシャッ」と食ってきた。流れの肩だ。ググっと良い引きをしたイワナは一度上流へ向かって走り、流れに押されたところで取り込む。良型イワナの手応えにすでに笑顔がこぼれて、安心したところでバレた。バレちゃった。力が抜けたかのように、肩がおちた。二人して、笑いが起こった。今日一の笑いだった。
 「よ~し、来シーズンは、夏じゃなくて夏の前に来よう。今から楽しみですよ」、最後の笑いで救われたようだった。そう言ってもらえると、こちらも救われる。厳しいガイドはたまにあるが、それがいつだかは分からない。いたずらに、遊ばれているようでも、終わってみると楽しいのが、フライの世界なのか。










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キノコ採りガイド2025-3、クリタケが始まる。(2025.10.26)

  やっと秋らしくなってきて、日中の気温も20℃を下回る日が多くなった。キノコ採りには雨と気温の関係性は重要です。関東ではまだまだ夏日は消えそうにないが、奥会津では10月末には雪がちらちらする。もう冬へまっすぐ向かい始めている。温暖化の影響で紅葉は遅れていて、やっと色付きがはっき...