釣り場を知りたいとの事で、再び人気の大渓流へ。流れの読み違いではないが、イワナは姿を現さない。良いポイントでも、ことごとく沈黙が続き、疑問には思ってもきっちり丁寧にトレースしてしまう。またもや川の魔力が襲いかかる。この日は31℃の予報が出ていても、実際に30℃に届かないくらい。でも、陽当たりに出るとやはり暑い。そして湿度もある。スタート時点では予想もしなかった展開だが、フライフィッシングでは良くある事だろう。先行者はいないと思っていたらいたとかに似ている状況。最初のポイントで小さめだったがフッキングせず、加えて違うレーンで針掛かりしたがバレてしまった。良い予感を感じたのもつかの間で、”1尾が早いと後が続かない”というやつか。いや、釣れてはいないから、ちょっと違うか。なんて、考えながらも時間が過ぎていく。
雷雨ではなかったが、途中で30分ほどのバチャバチャ雨にあたった。ちょうどお昼に差し掛かる時だったので、木々の下で雨宿りしながらのランチタイムになった。雨の中でお昼ご飯は初めてだった。あまりに止む気配がないので、どうしようかと思い始めた頃に普通の雨になってきて、そのまま雨の成り行きを見ながら釣り続行。もちろん、雨の良い影響を期待してだが、期待を裏切って川水が濁ってしまった。巡りが悪いが、急なバチャバチャ雨では上流や沢筋は濁ってもおかしくはない。その後は次第に雨は止みそうで、これはラッキー。まだ濁りは取れないが、笹濁りになってきた。川は貸切りだし、悪い巡りが少しは持ち直したか。雨のおかげで気温が少し下がったので、期待だけは膨らむ。
川の魔力にやや押され気味で、ゲストは体力と集中力が奪われる。雨のインターバルがあっても、一度疲れを感じてしまうとすぐに疲れが出てしまう。午後3時を回ったか、少し虫っ気が出てきた。空気がふんわりと暖かくなって、天気の回復は近いようだ。「あれ~、釣れないのかなあ、状況良くないもんなあ」と昼過ぎからずっと話しているが、イワナがいない事はない。軽い休みを取りながら、浅瀬にも毛鉤をトレースする。「う~ん?」と思いながら、毛鉤を打ち込む。すると、ピックアップのタイミングぎりぎりで、教科書通りの「バシャッ」と食ってきた。流れの肩だ。ググっと良い引きをしたイワナは一度上流へ向かって走り、流れに押されたところで取り込む。良型イワナの手応えにすでに笑顔がこぼれて、安心したところでバレた。バレちゃった。力が抜けたかのように、肩がおちた。二人して、笑いが起こった。今日一の笑いだった。
「よ~し、来シーズンは、夏じゃなくて夏の前に来よう。今から楽しみですよ」、最後の笑いで救われたようだった。そう言ってもらえると、こちらも救われる。厳しいガイドはたまにあるが、それがいつだかは分からない。いたずらに、遊ばれているようでも、終わってみると楽しいのが、フライの世界なのか。
山菜採り・キノコ採りも、楽しいですよ。
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