2023年7月8日土曜日

◎タイイング資料、イヨシロオビアブ(=メジロアブ)考察。

  奥会津の夏の釣りでは、アブやブユは当然発生しているが、ハッカスプレー等の虫よけ対策をしておけば釣りには問題はない。ただし、二酸化炭素、黒い物、温度が高い部分、動く動作には集まって来るので、とりわけ車にはブンブンとぶつかって来るので覚えておくと良い。舘岩地区や檜枝岐方面では、そのような一般的な虫対策で大丈夫です。
 アブが多い川は、隣県の山形県や、地元の只見町方面に見られる。そのあたりの川が全部アブが多いかと言えばそうでもなく、一言で言えば「川による」となる。南会津西部漁協管内の只見町に入っている川には、アブが多く発生している川がいくつかある。しかし、今年のアブは気まぐれ。晴れていてもアブがうるさくない日があるし、まったく気にならないなんて日もある。アブも1日の中でハッチタイムとなる時間帯があるので、夕方近くになるとさらに増えたりもする。そんな事で、アブをもう少し知っておこう。
 アブはハエ目、ハチはハチ目、まったくの別物。大きめのアカウシアブがブンブンビュンビュンしているのをスズメバチと勘違いしている釣り人は少なくないが、スズメバチは巣に近寄らない限り一般的には攻撃してくる事は少ない。ハチはくびれがあり、アブにはくびれはない。アブはハエですからね。夏の時期に予約のお電話を頂戴し、「ウエットウエーディングで大丈夫ですか?」と聞かれる事が増えたが、自分は必ず「出来れば腰以上まであるウエーダーで」とお答えしている。転倒時の怪我やアブ対策のためであるのは、もうお分かりでしょう。話を戻すと、アブはハエだ! ハエだから、たかってくる!
 ”メジロアブ”というアブは正式には存在せず、地方での呼称にすぎない。正式名は「イヨシロオビアブ」と言い、”オロロ”も同一。釣りでは”メジロ”と呼ぶ方が、関東圏ではなじみが強い。”メジロ”と呼んでも、目は白くない。その辺の事はインターネットで検索して下さい。便宜上”メジロ”と呼んだ方が早いので、”メジロ”で通す。たかって来るアブではこのメジロアブがもっとも個体が多く、ウエーダーに留まり少しづつ這い上がってきたりする。厄介な事にウエーダーの上からもチクリと刺す。他にはウシアブとアカウシアブがいるが、メジロアブほど迷惑じゃない。
 メジロアブ対策は、虫よけの繰り返し、白い服装、払うような動作を控える、に尽きるが、何よりもアブが大量に出ている川に行かないのが手っ取り早い。でも良く釣れて、釣れたサカナが太くて、毛鉤が大きくて良い、だから行く。「アブがいるからなあ」と言ってみても、結局は釣りに行くのは釣り人の性分か、止められないわけだ。夏の年中行事だ。
 自分はアブの川ではホッパーをメインに投げている。バラシが少なく、がっちりと毛鉤をくわえていて、やってやった感満載だからだ。普通はピーコックパラシュート#8~10で何の問題もないが、みんなと一緒じゃ面白くないし、新しい発見もない。そこでメジロアブを捕獲して良く観察してみた。15mm程度の全長に、黒じゃないカラー、思ったよりも太い腹、以上が主な特徴になる。フォームカディスを応用して、TMC206BL#10で、ボディーはブラウンかオリーブで、ヘアウイングはナチュラルかオリーブで。毛鉤はリアルよりもワンサイズ大きくする事で、釣る側のおおらかさってやつを見せつけてやる。リーダー&ティペットはいつもの5X、これで40オーバーのイワナが食いついてもへっちゃら。おっと、ツーサイズ大きくなっちゃった。
 8月下旬ともなれば、アブも減って来ている頃。でもイワナの頭の中にはアブの事でいっぱいじゃないのかな。イワナのお腹にも飲み込んだアブのパチンコ玉がいっぱい。釣り人の妄想もあれやこれやでいっぱい。こんな事を考えているだけで、少しは気分も上がるかな。こんな記事を読んでいるだけでも、毎日の繰り返しの日々が、少しは忘れられるかな。
(以前のエキサイトブログより、再編集して掲載)



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