暑い夏は2010年以来だそうだ。でも今年の夏の湿度は異常と言うほかない。水棲昆虫よりも陸生昆虫が目立つ夏の釣りも、8月下旬まできたらまた水棲昆虫に戻っていく。思い出せば新緑の季節の5月に霜が何度か降り、檜枝岐村では雪もあり、ハエ、アブ、チョウ、ガの育つ時期に新芽が霜焼けになって、若葉も美味しそうじゃなかった。宿の庭先にやってくるコムラサキやセセリチョウはチラッとしか姿を見せず、自分も邪魔な虫たちが少ない事を喜んでいた。それらが渓魚のエサでもあるわけだが、別に他にもエサは無尽蔵にあると思ったらそうではなかった。水温が高くなり、エサが少ない夏となってしまった夏の釣りは、はなはだ釣り人泣かせ。救世主は、ホッパーとビートル。どちらかと言うと、木々からの落下量が安定していたビートルの釣りが救ってくれた。ホッパーは効く川と効かない川がはっきりしているが、ビートルは川を選ばない。奥会津の夏の、掛かったらデカいイワナ釣りは、健在だった。
奥会津の釣りでビートルをメインで使う事になろうとは、予想外の予想外。あたふたとビートルを2個巻いて、厳しい釣りが続いている有名河川でさっそくテスト。明らかにイワナの反応に差が出て、小ぶりな個体までビートルに食いついてくる。ビートル的なアタリは刺激的でもあるが、自分にはやはりチョウやガの毛鉤でおおらかに釣り上がりたい。反応してこない良型のイワナを前にして、付け替えたビートルを投げる。また毛鉤を変えるのも面倒で、そのまま釣り上がる。結局はビートルでポイントを叩いて釣り上がる。ビートルの釣りの良い所は、ちょっと関係ない所に毛鉤が落ちても、イワナは毛鉤を見つけて下から突き上げてくれる。そんなに食べたいのかと、笑ってしまう。
かくしてビートルの夏は過ぎようとしているが、暑さは例年よりも長く続く予報なので、禁漁までビートルが手放せなくなりそうだ。あと3個位は巻いておこうか。個人的にはビートルパターンは完成形と思っているが、もう少し視認性の面で改良も必要か。
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