秋の気配がしても良さそうですが、まったくの気配なし。いつまで暑い日が続くのやら、終わりが見えません。やや湿度が増して、残暑に変わったような気もします。9月中旬でもこの様子では、これからの温暖化は誰も中期長期予報を出せませんね。そう思っていたら、昼下がりの情報番組内のお天気コーナーで、キャスターが残暑と言い出した。湿度が増したと感じたのは、すなわち自分の予報が正解だった。少しは嬉しいが、まだ暑い日は続く。
横浜のフライフィッシングショップなごみの遠藤店長が、プライベートで来てくれた。ビジネスからは離れて、気の合う同士の暑気払いの釣りと言ったところ。ちょうど暑さが落ち着いて、日程がうまく25℃位の日にあたった。2日どっぷり、いやいや、そうじゃなくて、2日まったりの釣り歩きです。これがまた楽しくて、自分も少し竿を出して、仲間に入れてもらいました。堰堤に挟まれた区間を3人でゆっくり歩くと、普段は見えなかったものが見えてきたり、毛鉤を変えてじっくりと反応の引き出し方を考えたり、やや自主練習にも似た釣りになりました。奥会津はツキノワグマと共に暮らしをしています。南会津町舘岩地区は盆地ではなく、山間部の川沿いに開かれた集落が展開しています。したがって、自然の生き物とは生活圏が多く重なっていて、国道352であっても夜間になるとクマが横切って行きます。釣りで川沿いに行けばなおさら遭遇する機会は多く、森には痕跡が残されています。
釣りバカな写真を選んでみました。「やってるな」と共感してもらえれば幸いです。そこまでやるかという姿勢でのキャスティングは、バブルラインの終わりにある岩盤のえぐれの前で、立派な尺上イワナが浮いていたから。実は流れは相当に複雑で、イワナが浮き上がるタイミングに合わせて毛鉤をレーンに乗せるという、半分は偶然を期待するような場面でした。8.6fのロッドでも、プレゼンテーションをより正確にさせるために、自分自身も可能な限りストーキング。何度か反応して、口を使ったこともありましたが、きっちりフッキングには至らずで、えぐれの主には「また、来なさい」と言われてしまいました。イワナは何尾か釣れて、めでたしです。ブナムシニンフの有効性は激しく、ドライには見向きもしないイワナが何投かで掛かっちゃいました。凄いの一言。
次の日は前日の続きの区間。昨日の釣りが結構面白かったので、コースが日陰でもあったので、意見が一致しました。滝壺まで釣り上がって、ここでもブナムシニンフが炸裂、連発です。午前中の空気はひんやりしていて、関東の気温より10℃低いですから、釣り上がりも快適です。最後の滝壺では、エッジのバブルラインに複数のイワナが乗っている事が分かった瞬間、の遠藤店長の表情。バブルラインの下の岩が不規則な大きさの連続で、その合間からイワナが飛び出してきます。こんな光景はなかなかありません。入渓のタイミングが9時過ぎからなので、いわゆる「イワナの釣りは10時から」と言われるイワナ時間に重なったのも良かったでしょう。静かにゆっくり釣り上がると、こんなに魚がいるのかと驚かされます。発見ですね。
おまけは、ツキノワグマの駆除の場面に遭遇。ドラム缶のワナに掛かっていて、駆除後の軽トラに横たわった本物は、今年の事故の現実をこの目で確認させられました。自分にとっては日常的な事なので、クマでもシカでも別段驚きはしないですが、ゲストの2人には異次元な出来事だったようです。マタギも今ではワナ猟が中心です。ドラム缶をグリーンに塗るのも、マタギの仕事のうちです。奥会津の生き物教室はこれで終わりになります。
山菜採り・キノコ採りも、楽しいですよ。
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